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『USA』で踊り「ハズキルーペ」を踏んだおじさんたち――輝く!2018年おじさん大賞(後編)

プチ鹿島、鈴木涼美、おぐらりゅうじ、大嶋奈都子

note

平成初期の花田家は「華麗なる一族」そのもの

鈴木 貴乃花だってセレブですよね(笑)。

おぐら 特権階級の暮らしの中ですくすく育ったセレブには、やっぱり凡人じゃ勝てないです。

鹿島 打算がない感じはありますよね。SNSでだんだん私生活が透けて見えるようになると、逆にもうセレブしか信用できないというか、天然ボケで何も隠してない感じがウケるのかもしれない。

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鈴木 貴乃花は、親とも連絡を取らず、離婚して、親方でもなくなって、すごく孤独じゃないですか?

 

鹿島 貴乃花の危なっかしさって何なんですかね。平成のはじめの頃の花田家って、疑似ロイヤルファミリーだったじゃないですか。両親ともに有名人で、自分の奥さんはフジテレビのアナウンサーで、兄の奥さんは元CA。もう漫画みたいじゃないですか。

鈴木 華麗なる一族そのもの。

鹿島 それが30年経ったら、ついに息子まで離婚しちゃいました。

おぐら 貴景勝が優勝したのに、ほぼ同じタイミングで貴乃花と景子さんが離婚したもんだから、そっちに話題をさらわれちゃって。

鹿島 千賀ノ浦親方の人のよさだけが目立っちゃってね、なんか。

大嶋 貴乃花は、シコアサイズの時にちょっとおかしいなって思っていました。四股でダイエットをやるというエクササイズを提唱していましたよね。

大嶋奈都子さん

鈴木 ちょっとスピ系が入っている感じは、あの頃からあったのかも。

鹿島 たぶん、貴乃花は一言で言うと、思い込みの激しいおじさんなんですよね。思い込みが激しいからこそ横綱にだってなれる。当時だって、孤独な闘いがあったと思いますよ。