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朝日は“高級な背広”、産経は“和服”……日本の「6大新聞」その傾向と対策

2019年の論点100

2019/02/05

 先日、「印刷する前の新聞紙がネット通販で人気」というニュースを知って妙に感心した。新聞は読まないけど新聞「紙」なら欲しい人が増えていると。「引っ越しの荷造り用」とか「ペット飼育の中敷き」等に便利という。この方々は新聞を12紙購読している私なんて信じられないだろう。

 そんな私が最近よく聞かれるのは「なぜ新聞を読むのか?」。販売店の方からも社員に話してほしいと言われる。新聞の将来に不安を感じている人が少なくないことを感じるが、私は「ネットニュースが主流になればなるほど新聞はますます重要になる」と答えている。

 ここ数年「フェイクニュース」が問題だ。誰かを有利・不利にするためのものもあれば、単に悪意から発生するものもある。何が真実かややこしい時代、「この情報は誰が発信しているのか」を皆が気にするようになった。でもいちいち発信元を確認するのはけっこう面倒くさい。

 だったら「今こそ新聞を利用すれば?」と私は言っている。私たちの代わりにプロが情報を精査しているのだから、それを利用すればいい。

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新聞は「最も新鮮なメディア」?

 新聞社からネットメディアへ転職した方と話したら「記者を育成するためのトレーニング(実地経験を通じた人材育成)のノウハウやシステムは、やはりまだ圧倒的に新聞社が優れていると痛感した」と言っていた。取材記者をたくさん揃えていて、かつ取材のノウハウをきちんと体系的に体得できる組織は、まだ新聞社以外にはあり得ない、とも。

 それを聞いて私は確信したのだ。古いメディアだと軽視されるほど、新聞を利用する人には「おいしい」のだと。最も新鮮なメディアと言えるかもしれない。

 でも新聞は小難しい。学生なら授業などで社説や天声人語的なコラムを読めと言われるだろうが、若い人にとっては正直面白くないはず。私も学生の頃はそうだった。しかしあるときふと思った。新聞のあの偉そうな雰囲気を逆手に取って「擬人化」してしまえばいいのでは? と。