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連載この人のスケジュール表

「始終イライラして苦しかったあの時代」――陽月華、初主演映画『かぞくわり』を語る

陽月 華――この人のスケジュール表

陽月 華さん

 映画『かぞくわり』は折口信夫の『死者の書』から着想された。折口は奈良の当麻寺の当麻曼荼羅を織ったと言われる中将姫伝説に想を得た。元宝塚トップ娘役の陽月華(ひづきはな)さんが、自分と同年齢のヒロイン・香奈を演じた。

「二上山の麓に一か月以上滞在して撮影しました。古墳の脇を中学生が自転車を漕いでいく。古代の息吹が自然に感じられ、大好きな街になりました。移住したいくらい(笑)」

 香奈は30代後半にして実家暮らし。図書館に勤めるが、利用者への対応は杓子定規で無表情。かつては画家志望だった。少女時代、次々に現れる恐ろしいビジョンを、執拗に描き続けた。家族は心の病を疑い、彼女を絵から引き離した。

「私も、小学校高学年から中学校にかけて、何故だか分らないけれど始終イライラして、血管が破けるかと思うくらい苦しかった。香奈は絵を描くべく生まれついたのに、家族に認めてもらえず、何に対しても心が動かない状態になっていったのでしょうね」

 家の廃品処理にやってきた不思議な青年との交流から、香奈は再び絵筆をとる。細身の身体が、巨大なキャンバスに何度も挑むかのように絵の具を擦りつけていく。

「絵を提供してくださった画家の先生は、穏やかな方ですが、雄々しい体つきをされていた。私は剣道をやっていましたが、竹刀を振り下ろす時、腕だけでなく全身を使っていた。絵も全身を使う運動なのだろう、と思って演じました」

INFORMATION

『かぞくわり』
1月19日より有楽町スバル座ほか全国順次公開
https://www.kazokuwari.com/

出典元

韓国<文在寅大統領>には「国際羞恥プレイを」

2019年1月24日号

2019年1月17日 発売

定価420円(税込)

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