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錦糸町から乗った乗客たちはどこへ向かう?

 そうこうしているうちにまもなく東陽町につくな、と思い地図を見ると、2つの集客施設を見つけた。

 1つは江東区役所である。東陽町からも歩いていけるが、錦糸町方面からはこの「東22」系統を使うのが目の前にバス停があり便利だ。しかし、駅から歩ける区役所だけではなかなか集客インパクトに乏しい。するともう1つ、その西北に「東京イースト21」という複合施設がある。もしやここが集客施設か?と思って最寄りのバス停で降車ボタンを押す。しかし、降りたのは私1人だった。

鹿島建設の資材置き場に建設された複合施設「東京イースト21」。左側がホテル、右側の大きな建物がオフィス棟だ

 実はこの「東京イースト21」、鹿島建設が1992年に社有地に建てた複合施設で、オフィスビルを中心にホテル・レストラン・商業施設などが集まる。昼間はスーパーに買い物に来る人が自転車でやってくる程度で人影もまばらだ。一方で夕方になると、退勤の人が一斉に錦糸町方面へバスに乗ろうとする。30人ほどの長い列ができ、バスには人が乗りきれないシーンも見られる。

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 この「東京イースト21」と「江東区役所」が「東22」系統沿線で人が多く集まる場所となるのだろう。一方で、本数の少ない東陽町駅から東京駅丸の内北口の間はガラガラなのだろうか? そう思いながら、今度は東京駅丸の内北口からバスに乗った。

東京駅ではガラガラのバス……集客のポイントは?

 じっさいに東京駅からはあまり人が乗っていない。空いたバスはそのまま日本橋口の北側を通り、呉服橋を通過する。しかし、次の日本橋で人が乗ってくる。高島屋日本橋店や日本橋三越本店をはじめとする商業施設やオフィスビルが集まる日本橋。そこから東陽町や錦糸町をつなぐ重要な路線としても機能していることをうかがわせる。

日本橋を走る「東22」系統

 さて、「東22」系統に多くの人が乗るのはわかった。しかし、以前の記事で触れたように収入のランキングでは「東22」は4位。収入の順位と利益の順位が一致せず、「東22」が利益を上げるのはなぜだろうか。ここには「東22」系統の特徴、錦糸町駅~東陽町駅の区間運転が多いことが大きく関わってくる。