テレビ東京のプロデューサー・高橋弘樹さん

 終電を逃した一般の人に声をかけ、普通の人の普通の日常を「のぞき見」するバラエティ番組「家、ついて行ってイイですか?」は、低予算にもかかわらず「どハマり度ナンバー1」と評されている。

 昨年12月、番組を手がけているテレビ東京のプロデューサー・高橋弘樹さんは、お客さんの心を一瞬でつかみ最後まで飽きさせないための技術を著書『1秒でつかむ』にまとめた。

「『家、~』の制作には70人もの若手ディレクターが携わっています。彼らに向けてノウハウをまとめておきたいと思ったのが執筆のきっかけになりました」

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 高橋さんはこれまで「吉木りさに怒られたい」「ジョージ・ポットマンの平成史」などユニークで話題になる番組を次々と世に送り出してきた。

 同書には、限られた予算などの厳しい条件をクリアしながらも、インパクトあるものを作るための秘策が満載だ。

「クリエイターはもちろん、営業やPR、プレゼンにも役立つ1冊です。あと『テレビってつまらないな』と思っている人にこそ読んでほしいです。作り手のこだわりを知って番組を観てもらうことで『テレビって楽しいな』と思ってもらえたらうれしいです」