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オバ記者 人間ドックで医者から、「肥満から肥満の入口になりなさい。そのためには15キロ減だ」と言われて、いきなり実物の4kgの脂肪をボンっと見せられた(笑)。

関口 なかなかな、ショック療法ですね。

オバ記者 50代半ばぐらいから血圧は高くなるわ、自律神経は乱れてくるわ、いろんな不調が出てたから、いよいよなんとかしなくちゃなぁと。あとやっぱりね、デブなオバサンが自分の姿見るのはなかなかキツいのよね。どこまで自分を諦めればいいんだろうって。もういまさら若い男とムフフなんて野望はないけど、人のこと見てても見栄えのいいオバサンと、「だよね」ってオバサンはやっぱり歴然とした差があるわけで。

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 目指すはシュッとしたイケてるオバサン! そう思って月曜断食をスタートしたんですが、なんで最初あんなに空腹を怖がってたんだろうって思うくらい、空腹への恐怖がなくなりましたね。

関口 人間の脳内メカニズムで、飢餓状態はよくないって刷り込まれているでしょうね。生物としての危機管理で。

「制限」するやり方だと長続きしない

オバ記者 で、もう生涯でこんなに水飲んだことないってくらい、お前はカエルか?ってくらいお水飲みましたよ(笑)。さすがに1日2リットルは飲めなかったけど、1.5リットルは飲みました。最初のころ、月曜の午後2時半が魔の刻でホントつらかったんですが、ここで水飲めば収まるなぁとかだんだん分かってきて。月曜断食は慣れるまでに3カ月くらいかかりましたが、自分の中の食べ物の位置がガラッと変わりましたね。実はパーフェクトにできた日は1日しかなくて、ちょくちょく盗み食いしながらやってたんですが。

関口 みなさん、完璧にできている方のほうが少ないと思いますよ。でも、理想を求めてチャレンジする中で、自然と食に対する意識が変わってくるんですね。

 

オバ記者 やってみて実感したのは、「食べる」ことを頭の中心におかないのがコツ。食べたい食べたいって意識するよりは、私はお煎餅一枚で誤魔化したほうが、意思じゃないところで習慣化しやすかったです。

 ある意味、どんなダイエットでも3kgまでは何やっても痩せるのよね。リンゴダイエット、ゆで卵ダイエット、酵素サプリ、痩身エステ……、もちろん糖質制限もやりました。みんなやって3kgはすぐ結果出せたけど、あっという間に元に戻っちゃった。どうしてなんですか、先生?

関口 月曜断食も糖質オフにする日はありますが、僕は「制限」という言葉は使わないようにしています。人間、何かを我慢したり、「制限」するやり方だと長続きしないんです。食の根本改善にはつながらない気がします。

オバ記者 分かります。とくに糖質制限は「絶対ダメ」と言われて、糖尿病患者がやるような生活をするとなると、ありとあらゆる食材に糖質は入っているから、毎日毎日心の縛りがすごく大きいんですよね。「ダメよダメよ」と言われるとかえって、ダメなのよ!

関口 子どもと一緒で(笑)。