先月、乳がんを公表したMarica(日本での活動名は「まりか」)。彼女は日本でAV女優としてデビューし、現在はアメリカ・ロサンゼルスで暮らしながらポルノスターとして活躍している。衝撃の乳がん宣告のあと、セカンドオピニオンを受ける中で乳房を全摘出するかどうか、女性にとって、そしてポルノスターという職業にとって難しい選択を迫られたという(全2回の2回目/#1より続く)。
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がん治療で世界一とも言われている病院へ
乳がんの宣告を受けて帰宅し、手術のことを伝えていた仕事仲間や友人たちにがんだったことを報告したところ、アメリカの月刊誌「PENTHOUSE」のオーナーからセカンドオピニオンを受けるべきだと言われました。
紹介されたのは、がん治療で世界一とも言われている「City of Hope」という病院です。ここで、数々の治療の選択肢を示されました。
それまでの私は乳房の全摘出がとても怖くて、その手術を受ける可能性について考えられませんでした。ですが、乳房を温存(部分摘出)した場合は「残っているかもしれないミクロのがん細胞をなくすために放射線治療が必要」であると知りました。さらに、全摘出の場合は乳房の「再建」という方法があること。また、いずれの手術を受けても抗がん剤治療が必要になる可能性があることも。
「なるほど、だったらさらに詳しく、それぞれの治療の長所や短所を知らないといけないな」
と思ったのですが、ここからがまた大変でした。治療プロジェクトをまとめる人、手術をする人、放射線治療を行う人、乳房の再建を行う人……全てドクターが異なるため、それぞれに予約を取って話を聞きに行かなければならないのです。
そして私のケースについて、次の事柄をそれぞれのドクターから示されました。