文春オンライン

乳がんで“全摘出”を決めたAV女優のまりかさん「私が乳房再建のドクターにお願いしたこと」

Maricaインタビュー #2

2019/03/14
note

セカンドオピニオンにも、けっこうお金がかかる

 専門ごとに異なるドクターと会い、血液検査を何度も行い、「この治療でいこう」と決めるまで、やるべきことが本当にたくさんあります。

©iStock.com

 ちなみに、こうして医師の意見を聞きにいくだけでも、多額の費用がかかるのがアメリカの医療。つい最近届いた明細を見てわかったのですが、たった1回、ドクターに話を聞くだけで自己負担が6万円。アメリカで治療を受けるのは、なかなか大変です。

年に1回の定期検診でも見つけられなかった「がん」

 私がアメリカに本格的に移住したのは2014年のこと。健康保険に加入したのを機に、年に1回エコーによる乳がん検診を受けてきました。

ADVERTISEMENT

 それでも見つけられなかった今回のがん。早期発見の難しさを感じると同時に、治療の選択肢が複数あること、そしてその選択によって未来が変わってしまうことを、とても強く実感しました。

 同時に、不安で色々な情報を調べたのですが、「私が知りたいことがない!」と思ったのも事実。自分ががんだとわかった後、どのような行動を取ったらいいのか、どのように受け止め、どのように未来を切り開いていくのか。

©iStock.com

 治った後のことよりも、「今の自分の状態」や「今の私ができること」を知りたかった。その情報の少なさに驚き、だったらできるだけ自分の今の姿を公開していこうという決意が生まれました。