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最長15時間の受験勉強
――実際に、一日どのくらい勉強をしていたんですか？
「夏休み、冬休みは予備校が朝9時から開くのですが、その前に喫茶店で勉強をして、あとは予備校が閉まる午後10時までずっと勉強していました。最長で15時間くらいですね」
――そんなに勉強に集中できるものですか？
「名大受験に必要な5教科8科目の学力を身につけるためには、時間が圧倒的に足りないという焦りが強くて、勉強しながらも手が震えるくらいでした。予備校の授業の合間も、ゲーム感覚で解ける英単語の問題をやって気分転換にするなど、休憩をほとんど取らずに勉強していました。始めが空っぽだった分、けっこう順調に成績が伸びていったのでやりがいがありましたね」
――受験勉強で工夫したところは？
「とにかく勉強の時間を捻出しなくてはと考えました。そこで高3の2学期に携帯電話をスマートフォンからガラケーに替えました。スマホだと友達からのLINEが入ってきて、それに返事をするために時間を取られてしまいますし、電車に乗っているときもつい、ネットサーフィンをしてしまいます。スマホに取られる時間が1日合計1時間あるとすると、その積み重ねで膨大な時間を浪費していることになります。
携帯電話を替えた日に、髪もロングからショートにバッサリ切りました。これも髪を乾かす時間がもったいなかったからです」
――合格までの波乱万丈は本書を見ていただくとして、国民的アイドルグループのメンバーから受験一色の生活になって、本当に激動の高校生活でしたね。
「どちらも無我夢中でした。アイドルとして精一杯頑張ったからこそ、受験生としても頑張り続けることができたと思います」
