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「ヘルシー・ソサエティ賞授賞式」に臨席された雅子さま
3月13日夜、皇太子ご夫妻は「ヘルシー・ソサエティ賞授賞式」に臨席された。雅子さまは90年代にお召しになっていたものと近いデザインのスーツをお召しになり、大ぶりな襟にはゴージャスな刺繍があしらわれていた。ボルドーなどのビビッドカラーもよくお似合いなのだが、柔らかいベージュのこのお召し物も雅子さまの雰囲気にマッチしていると思う。雅子さまと言葉を交わした人たちに取材すると、「妃殿下はとても優しい声と言葉で、相手を緊張させないように気を配られる」という声をよく聞く。ビビッドカラーもニュアンスカラーも、どちらも雅子さまのお人柄をあらわす色に思えるのだ。
前日の12日、天皇陛下が4月末の退位を歴代天皇や神々に告げられる「退位及びその期日奉告の儀」が皇居・宮中三殿で行われた。皇太子さまをはじめとする皇族方が陪席されたが、美智子さまはご持病の頸椎症性神経根症のため、おすべらかしの髪形や装束が首へのご負担となることから、皇居・御所で慎み深く過ごされ、雅子さまも出席を見送られた。
いよいよ退位と即位に向けた、一連の関連儀式が始まった。平成から次代へとバトンが受け渡され、新しい時代を迎えた時に私たちは何を思うのか。美智子さまのスーツが次第に“進化”してきたように、雅子さまのお召し物のデザインはどのように変わっていくのだろうか。