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それなりに黒煙が立ち上っていました

 そこへ来て、銭湯絵師に弟子入りしたとされる、モデルの勝海麻衣さんも思い切りパクリ疑惑が暴露されて、それも一度や二度ではないとのことで無事に炎上しています。久しぶりにパブリシティが大コケして大炎上した事例を見ました。どうも手掛けていたのはPR会社のサニーサイドアップのようで、10年越しに「ほっとけない世界のまずしさ」のホワイトバンド騒動を思い出しました。

 今回のパクリ騒動の元になったのは大正製薬の新炭酸飲料「RAIZIN」のプロジェクトで、クソをつかまされた大正製薬も可哀想だなと思うので、どっかで「RAIZIN」があったらご愁傷様でしたという気持ちを込めて浄銭を投じたいと存じます。

銭湯絵師の勝海麻衣氏が盗作疑惑で大炎上 “原作者”も激怒「納得できるわけない」
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1326571/

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パクリ銭湯絵師の勝海麻衣さん、プロモの邪魔になる兄弟子の湯島ちょこさんを排除していた事が判明し大炎上 - NAVER まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2155417341894276401

 さらには、この勝海さんのプロモーション開始よりも前に姉弟子として入っていた女性を都合が悪いからと追い出していた疑惑まで出てくるわ、他にもパクリ絵があったなどの暴露も相次いで、それなりに黒煙が立ち上っていました。もうここまでくると「美人は得だ」とか「売り出すからには多少の設定バレはOK」みたいなレベルとは異なる一線を軽々と超えてきているようにも思います。

©iStock.com

コンテンツとしての美しさを目指すための虚構

 はあちゅうさんにせよ女銭湯絵師にせよ、炎上商法のつもりがあるのかどうかは別にして、とにかく「名前を売りたい」という本人や周辺の野望が高すぎるんじゃないでしょうか。売り出すにあたって、当然その辺にいる無名の妊活女子や華のない美大生とか銭湯絵師などは利用したり蹴散らす対象であって、結局はみんな商売なんだろうなあと思うわけであります。

 そういう他人を押しのけるようなプロセスを進めるにあたって、美人やカリスマであれば何をしてもいいのか、人垣となる信者が増やせればどういう方法も許されるのか、という問題意識を感じます。なんというか、プライベートをテーマにして売り出していく、人の生き様がコンテンツですと言ったとき、そこにどこまで欺瞞が許されるのか、コンテンツとしての美しさを目指すための虚構も仕方ないとされるのかは、かなりデリケートな目分量のところがあるわけですよ。それ、インチキなんじゃねえの? と。