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徹底的に「友人を大事にする」という「長所」がここにも

 記事には「加計学園問題や財務次官のセクハラ疑惑、自衛隊の日報隠蔽などを念頭に置いた発言とみられる」という解説があるが、吉田氏が指摘する首相の「長所と短所」は示唆的ではないか。

 今回、麻生派である塚田氏の忖度発言が問題となった当初も安倍首相は、

《盟友・麻生氏に気を使って、更迭の判断を遅らせたとの見方も強い》(朝日新聞4月6日)という。

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 まさに「最大の長所は友人を大事にすることで、最大の欠点はその人たちをかばい切ることだ」との吉田氏のスピーチどおりなのである!

 しかも今回きっかけとなったのは吉田氏本人による「塚田分かってるな」発言なのだから、なんという運命の皮肉か。安倍首相と吉田博美参院幹事長のこの関係性だけでもうたまらない。

©JMPA

 そして今週、吉田氏に関する大きな、気になる記事が出た。

「参院選『特定枠』に吉田氏浮上」(毎日新聞4月9日)

 なんと、夏の参院選での去就を保留している吉田博美参院幹事長(長野選挙区)について、比例代表で優先的に当選する「特定枠」で処遇する案が出ているというのだ。

 その案、どこから出てるのか。

《首相官邸は吉田氏引退で参院のまとめ役が不在となるのを懸念しており、引退を回避させたい思惑がありそうだ。》(毎日・同)

 吉田氏は「自分で作った制度を自分のために使うのはあり得ない」と固辞しているというが、

《吉田氏は安倍晋三首相と良好な関係を保ち、「引退すれば党内バランスが大きく崩れる」(党幹部)と続投を求める声が大きい。》(毎日・同)

 徹底的に「友人を大事にする」という「長所」がここにも感じられるではないか。

 いま、吉田博美を追うことでいろいろ見えてきます。

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