指原莉乃が出るから『徹子の部屋』を見た。見たら想像と違ったんで驚いた。
いや指原莉乃は想像通りで、そこじゃなくて「どうせ徹子の部屋だしつまらんのだろう」と思ってたのだ。それが何度も吹いた。面白くて。いや指原莉乃が面白かったんじゃなくて黒柳徹子が面白いんだ。数年前に「徹子さんは自分の知り合いがゲストの時は話もはずむが、そうでないお仕着せゲストの時は口のフガフガがひどく話もおざなり」という判定を下してその後ノーチェックだった。
今回も、指原を迎える第一声から「前以上のフガフガ」で、あーこりゃ「指原さんご活躍ねこんど卒業なさるんですってね何なさるの」ぐらいの話で終わるかと思ったら。前は「詰めこんだ情報(の紙)」を確認しながら読み上げていくような感じだったのが、今はもう、手元の紙はたまに見ても「私この人のこと知らないんです!」と開き直って(という意識すらたぶんない)、素朴な疑問やふと気になったことを好きなように投げつける。
しかしそこは黒柳徹子なので天性のキレで思いがけない言葉の礫(つぶて)となる。そしてそれがぜんぜん感じ悪くないんだ。