ピエール瀧と広瀬麻知子アナウンサーというファンにはたまらない2ショットが実現した。2010年から19年まで静岡朝日テレビで放送されていた『ピエール瀧のしょんないTV』で長らく共演していた2人に、約7年ぶりの再会の機会を与えた人物がいたのだ。「え? 楽天の三木谷さん?」と瀧がボケれば「違います。そんなスゴくないです」とナチュラルに失礼なことを言う広瀬。そんなやりとりがまったく変わっていない。そこに登場したのがハリウッドザコシショウ。まだブレイクする前から同番組に「自称・準レギュラー」として頻繁に出演していたザコシが、再び3人で番組をやりたいと「自腹」でこの場を用意したのだ。
「あなたのギャラも私が出してるんですから!」
それは決して比喩でも、得意の「誇張」でもない。彼は、「自分が面白いと思ったことをストレートに表現できる地上波冠番組を持ちたい」という思いから、「車1台買うくらいなら好きな番組を1本作りたい」と、2023年の年末から年1回のペースで、tvkの番組枠を自腹で購入し、自身の冠番組を制作しているのだ。その名も『提供ハリウッドザコシショウ』。エンドクレジットに、そのスゴさが刻まれている。「出演・構成・総合演出・プロデューサー」に加えて「製作著作」までにもザコシショウの名がクレジットされているのだ。「提供」も本人だから、CMも一切なし。純度100%のザコシワールドが楽しめる。テレビでは自分の好きなことができないと嘆く芸人は少なくないが、そのために身銭を切ってまでやろうという芸人はいなかった。だが、彼は有言実行した。それがハリウッドザコシショウという芸人なのだ。
それまでは、配信もしないというストイックなスタイルだったが、第3弾の今回はTVerでの配信もありtvkが見られない地域でも見られるようになった。ザコシショウは「景気づけにあれ行きますか!」と瀧に言って、彼らが揃うとやっていたザコシの持ち芸「ズボンはあげちまわねえとね」を一緒にする。楽しそうだ。トーク中も、瀧はザコシの一瞬の照れを見逃さず「お前たまに、自分の照れで振り落とされそうになる時あるよな。自分で仕掛けといて、自分でテレて振り落とされそうになって、しがみつく瞬間あるよな」と長い付き合いだからこその指摘。まさにその可愛げにやられてしまうのだ。
その後、2人の目の前で誇張モノマネを披露し、ファミコン対決に。過去2回のような狂気的なザコシワールドではなく、あまり見せない「後輩」としてのザコシの可愛げが溢れた、もうひとつのザコシワールドが堪能できた。身銭を切ってでも作りたい番組がある。それはこの幸福な時間そのものだったのだ。
『提供ハリウッドザコシショウ』
テレビ神奈川 特別番組



