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「美容院も行っていないし、ネイルも伸び伸びです」

――優先順位が仕事からNosukeさんに変わった。

misono きょうはヘアメイクもしていただきましたが、Nosukeの病気が分かってからは、自分のことなんてどうでもよくなっていました。さっきもヘアメイクさんに「いつから髪切ってないの?」と言われて。美容院も行っていないし、ネイルも伸び伸びです。

 

――仕事場と病院を往復していたら、時間がないですよね。

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misono 自分に時間をかけたくないから、ヘアスタイルも「とにかく一番早いやつ!」。服も悩んでる時間がないから、ワンピース1枚。これまではファッションが大好きだったから、スタイリストもつけずにスタイリングしてたし、何時間も悩んでいたのに、今は「はい、これでいい」っていう感じで。「これがいい」と選ぶことはなくなりました。最短でmisonoになって仕事をして、終わったら病院へ。お見舞いに行く時は、病原菌を持ち込まないために一度シャワーを浴びてから病室に入るので、もう、頭はボッサボサ、私服も適当です。

 自分のことよりもまずはNosuke。それは昔のmisonoからすればあり得ないこと。自分中心だったmisonoが、こんなに人を愛せたのは初めてかもしれない、と思います。今までは自分のことでいっぱいいっぱいでした。30歳になってから、ずっとやりたかったボランティアやチャリティーの仕事をさせていただけるようにはなりましたが、それでも世間的には「misonoって自分が一番の人だよね」っていうイメージは取れなかった。それはキャラだったんじゃなくて、そういう人間だったんじゃないかと思うんですよ。

「病気を利用している」という批判

――きょうのシックなワンピースも似合っています。

misono これは、自分にとって正装です(笑)。きちんとした格好で発信しないと、ひとの心には響かないので。外見だけで判断されるっていうのも、どうなんだろう? とは思いますが、今までのmisonoのキャラやイメージが先行していて、何をやっても、やらなくても、いろいろ言われてしまうので。「家族の病気を利用して売れようとしている」とか「金儲けのためだろう」とか……。でも、それは自業自得だと思っています。いまは、misonoがバッシングされたり炎上したりしても、それが回りまわってNosukeが注目されるきっかけになるならば、もういいと思えるようになりました。おかげで、また少し強くなれましたね。

――炎上したり、お騒がせタレントと中傷されることに傷ついていたんですね。

misono SNSで話題になったり、ニュースに取り上げてもらえることで、TVには出ていないのですが、「misono」は世間から忘れられていない。だから、取り上げていただけることには感謝しています。アンチに対しても、拡散してくださっているので、有り難いと思っています。