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ハレクラニやブルガリも 日本で続々開業するホテルを一覧にしたらすごかった

これだけ増えても、外資系ホテル会社がリスクを負わない理由

2019/05/01

genre : ライフ, , 社会

 地方都市への進出はそれだけにとどまらない。金沢にはハイアット系列のホテルが2棟、いずれも20年の開業を目指す。福岡には22年に県内では初の5スターホテルとなる「ザ・リッツ・カールトン」(147室)がオープンを予定。九州エリアでは長崎にヒルトン、鹿児島にはシェラトンの計画が進行中だ。広島にも22年にヒルトンが415室もの巨大ホテルをオープンする。京都にばかり押されていた奈良にもJWマリオットが20年春に150室を構える。

マリオット系列の「ザ・リッツ・カールトン」(ドバイ) ©iStock.com

 東京にばかり集中しがちだった首都圏では横浜への進出が活発になってきた。ハイアットリージェンシーが20年春、横浜山下町の再開発ビルにオープン。同年夏にはハワイオアフ島の名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」がみなとみらい地区に。22年春には同じみなとみらい地区にウェスティンホテルが373室を構える。

注目は超高級ブランドの日本初上陸

 ホテルブランド名でもこれまであまり日本では馴染みのなかったニューブランドがお目見えする。注目されるのが「超」のつく高級ブランドの登場だ。

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 東京の銀座と虎ノ門にいずれも20年にオープンする「エディション」は、マリオットグループの最高級ブランド。個性溢れるラグジュアリーライフスタイル型ホテルを標榜。銀座80室、虎ノ門200室など決して大規模ではないが、「リッツカールトン」とは異なるスタイルの富裕層の取り込みを図っている。エディションは銀座、虎ノ門のほかニセコに進出するとの憶測もある。

 IHGは東京新宿で新ブランド「キンプトン」を冠したホテル(162室)をオープンする。「キンプトン」はIHGの最高級ブランド「インターコンチネンタル」とは異なる、ラグジュアリーライフスタイルホテルとして位置付けており、エディションと同じカテゴリーの対象顧客の取り込みを図る。

東京駅に誕生 ラグジュアリーな「ブルガリホテル」

 東京駅前で市街地再開発組合が開発する超高層複合ビルには「ブルガリホテル」が入居を予定している。このホテルは三井不動産と世界的なファッションブランド、ブルガリの系列会社ブルガリホテルズ&リゾーツが合意したものでツインやダブルルームを主体にラグジュアリーなスイートルームで構成されたホテルだ。

ミラノにあるブルガリホテル ©getty

 4大ブランドの動きに隠れがちだが、沖縄県国頭郡恩納村には今年7月26日にハワイオアフ島の高級ブランドホテル「ハレクラニ」がオープン。京都では東京大手町に進出して話題となったアマンが今年11月のオープンを控える。