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逆転のイーグルス! 銀次と茂木栄五郎が語る今季の粘り強さの秘密

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/05/29

 逆転イーグルスが止まらない。

 今年の東北楽天ゴールデンイーグルスは、26勝の内、半分以上の16勝が逆転で勝利している。劇的だったのが5月15日の北海道日本ハム戦。0−8からの逆転勝利は球団記録を塗り替えた大記録となった。

 いくらプロとはいえ、8点も点差があれば諦める気持ちが出てきてもおかしくはない。しかし今年のイーグルスは、どんなビハインドゲームであっても最後まで諦めない姿勢を結果で見せてくれている。

 その真髄に迫りたくて、今年からキャプテンに任命された銀次選手、先頭打者としてチームトップの打率を叩き出している茂木栄五郎選手に話を聞かせてもらった。

頼れる先頭バッター・茂木栄五郎選手 ⓒRakutenEagles

茂木が語る今季のイーグルスの強さの秘密

河内「今年の楽天イーグルスの強さはどこにあると感じていますか?」

茂木選手「(埼玉西武から)浅村さんが加入したことによって得点できるチャンスが多くなった事、J.B(ジャバリ・ブラッシュ選手)も入ってきて打線の層が厚くなった事、どの打順からでも点をとれる事が諦めない気持ちに繋がって逆転出来ていると思います」

 冷静に今のチームを分析してくれた。4月中旬から打順1番に座り、安定して3割の打率をキープしている茂木選手に質問を続けた。

河内「1番としての役割はどう考えていますか?」

茂木選手「とにかく塁に出ることです。なるべく得点圏に進んで、あとはクリーンナップの方に任せるだけです」

河内「茂木選手が感じるキーマンの選手は?」

茂木選手「浅村さんが仕事をされるのは当然だと思いますので、その前を打つバッターの1番、2番がキーになってくると思います」

好きなおにぎりの具はもちろん「ツナマヨ」の茂木選手 ⓒ河内一朗

 つまりは浅村選手が結果を出してくれる事を大前提として自分自身がキーマンであるという事を自覚している茂木選手。

「例えバッティングや守備の状態が良くなくても1年間1軍の試合に出て、グラウンドに立ち続けたいです」と話す表情からは、トップバッターとしての強い責任感が感じられた。

 ケガを克服し完全復活した茂木選手のプレーは、ハツラツとしてより輝いて見えるのだ。タイムリーヒットやホームランを打った時に見せてくれるはじけるモギモギスマイルをこれからも期待したい。