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逆転のイーグルス! 銀次と茂木栄五郎が語る今季の粘り強さの秘密

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/05/29
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銀次が「今季のキーマン」に挙げた選手は?

5月に持ち前の勝負強さを発揮している銀次選手 ⓒRakutenEagles

 お次に5月の月間打率.350(5月28日現在)をマークしている銀次キャプテンに話を聞かせてもらった。

河内「今年の逆転勝利のゲーム内容についてどう感じていますか?」

銀次選手「最後まで諦めない気持ちというのは強くなっていると思います。その中でも本当に大きいと思うのはホームランですね。1本のホームランで流れもガラッと変わるし、イケるかも! って選手みんなが思うので1発の力は大きいです」

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 チームホームラン数は昨年に比べて12球団でもトップクラスまで伸びた。当然打つべき人が打ってくれている事、そしてたとえ点差があってもここぞという時に1本が出る事でチーム全体のムードを変え、勝利を手繰り寄せる要因になっていると銀次選手は言う。

河内「今シーズン、キーマンになってくる選手は?」

銀次選手「辰己!」

 瞬時に答え、銀次選手はこう続けた。

銀次選手「能力がすごく高いし、バッティングはもちろん、足も速いし、守備も凄いですね。『あぁ、抜かれたっ』っていうボールも追いつくし、ここから先のキーマンは辰己になってくるでしょうね」

好きなおにぎりの具は「たまご」の銀次キャプテン ⓒ河内一朗

 銀次キャプテンが言うとおり、ルーキー辰己選手の働きは素晴らしいものがある。先週金曜日のオリックス戦では同点タイムリー3ベースを放った後、相手チームのワイルドピッチの隙をつき執念のヘッドスライディングで決勝点をもぎ取った。

 苦手としていたオリックス・山岡投手に初めて黒星をつける事で、更にチームは勢いをつけた。まさに辰己選手いなくては勝てなかったゲームだったかもしれない。

 キャプテン銀次選手は、先輩や後輩、裏方を支えるスタッフにも積極的に声をかけている姿をよく目にする。チームの雰囲気が良いと選手がよく口にするのもキャプテンの細やかな働きがあるのではないか。

 今年の楽天イーグルスが粘り強いのは、ベテランと中堅、そして若手の選手がバランス良く活躍している事ではないかと思う。

 そりゃ先制して勝つのは理想的な勝ち方だが、個人的には劣勢から逆転した時の高揚感やその後の勝利が野球の面白さであり醍醐味でもあるように思う。たとえリードされている場面でも何度も逆転イーグルスの底力を見せてほしいと密かに願っている。

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