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特集私が令和に語り継ぎたい「平成の名言」

2019/05/04

genre : エンタメ, 芸能

Perfumeは握手会はやめ、コンサートに重点を置く

 今回の事件の背景には、メンバーとファンとの接触が大きな要素としてあった。AKB48は、「会いに行けるアイドル」をキャッチフレーズに、劇場公演だけでなく、シングルリリースのたびに姉妹グループも参加して握手会を大々的に行なってきた。それによって、女性やファミリー層なども含め幅広くファンを拡大してきたことは間違いないし、握手会のおかげで存在感を増したメンバーがいることも事実だ。しかし、メンバーとファンの距離が縮まることは諸刃の剣でもある。握手会でメンバーがファンから罵詈雑言を浴びせかけられたという話もたびたび聞く。

 AKB48グループにかぎらず、平成の後半はインターネットの普及もあり、アイドルとファンの距離はグッと縮まった。しかし、そろそろ、その関係について見直すときを迎えているのかもしれない。アイドルグループのなかには、Perfumeのように、ブレイクと前後して握手会などファンと直接接触するイベントはやめ、コンサートで最大限のパフォーマンスを見せることに重点を置くようになったグループもある。

同じく4月21日のステージでの山口真帆(手前左から2人目)

巨大化するAKB48グループ、個々のメンバーに目を配っているだろうか

 いまやAKB48グループは、国内外に姉妹グループを擁し、巨大な存在となっている。そのなかで運営側は、どれだけ個々のメンバーに対し目を配り、耳を傾けられているだろうか。ファンとの関係のみならず、グループとメンバー個人の関係にも改善がなされないことには、信頼回復はとてもおぼつかないだろう。

 なお、さまざまな名言が生まれたAKB48の選抜総選挙は、今年は開催されないことが早々に発表されている。「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」との言葉を残した前田敦子は、2012年にAKB48を卒業。その後は女優として活動しながら、昨年7月には俳優の勝地涼と結婚し、先ごろ第一子を出産した。他方、山口真帆は5月18日、同時に卒業を発表した長谷川玲奈と菅原りことともにNGT48劇場で卒業公演が予定されている。卒業後の彼女たちが、大先輩のように幸せをつかめるよう、希望をもって門出を迎えられることを祈らずにはいられない。

3月に第一子を出産した前田敦子 ©文藝春秋

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