「不登校は不幸じゃない!」「学校に行きたくなければ行かなくていい」と発言した「10歳の不登校YouTuber」が先日、大きく話題になっていました。ネット上では彼や両親に対して賛否両論の声が次々と上がり、一大ムーブメントとなっていたわけですが、この問題についてはもう少し慎重に考える必要がありそうです。
「不登校は不幸じゃない」 10歳のユーチューバー 中村逞珂さん 世界に発信https://t.co/KmxxPXsejN
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) 2019年5月4日
「自分の好きなように生きていけばいい」には賛同する一方で
大前提として先に申し上げておきたいのですが、私は「義務教育推奨派」ではあるものの、何らかの事情で「学校に行きたくない」と言う子どもを無理やり学校に行かせる必要はない、と考えています。もしも家庭で義務教育の代わりとなる教育をしてあげられるのであればそれでもいいと思いますし、学校が子どもにとって「過酷な環境」で心を壊してしまうくらいなら、逃げ道を用意してあげることも立派な親の務めでしょう。
もちろん学校で友達と交流したり、大人になってからは経験できないであろう様々な行事に参加することも人生においては大事な経験だと思います。しかし、本人が辛い、参加したくないのに親が「学校教育」にこだわった結果、子どもの精神が追い込まれるリスクがあるくらいならば、安心できる場所でのびのびと教育を受けられた方がその子にとってもできることが増えたり、これ以上の心の傷を防いだりすることに繋がると思うのです。
今回の「10歳の不登校YouTuber」問題について言いたいことは、決して彼や両親に対しての批判や、攻撃ではありません。本人が「好きでやっている」と言っている以上は、彼の意思は尊重すべきですし、第三者がそれを否定したり、人格攻撃をすることはあってはならないことです。
また「親の操り人形にされている」という指摘もありますが、それに関しては現状で真偽が定かではなく、10歳の子どもである本人の心の傷になる可能性もあるので、ここでは言及しません。「自分の好きなように生きていけばいい」という意見には、私も同意します。