雅子さまのこだわり お帽子の「ドレープ」
雅子さまは皇后陛下となられてから、御料車から手を振られる時、以前よりも少し手をお顔に近づけて、より高い位置で振られているようだ。5月1日午後、両陛下は上皇ご夫妻にあいさつをされるため、半蔵門を通過された。雅子さまは午前中、歴代皇后に受け継がれているティアラと共にお召しになっていたローブ・デコルテから、あたたかみのあるアイボリーのドレスに着替えられていた。柔らかさと気品のあるお召し物だった。
この時のお帽子はドレスと同系色のもので、サイドに入っている軽やかなドレープがアクセントになっている。雅子さまが一般参賀の時にお召しになっていたお帽子にはバイアスストライプの模様が入っていたことや、2015年秋の園遊会でお召しになったワインレッドのお帽子には、やはりドレープのようなデザインが施されていたことを思い出す。雅子さまのこだわりの一つなのかもしれない。
5月22日は、日本赤十字社の全国大会が予定されている。ちょうど1年前、2018年5月16日に雅子さまが15年ぶりに出席された大会では、美智子さまのスーツの凛とした白さが際立った「オセロ」ファッションが印象的だった。
美智子さまにとっては名誉総裁として最後の大会で、壇上の中央で雅子さまの手をとられ、出席者に「次期名誉総裁は雅子さま」であることをアピールされた。直々のご紹介に、雅子さまは驚かれながら感激された表情を浮かべられていた。日本赤十字社の名誉総裁は、新皇后となられた雅子さまが引き継がれることになる。当日は雅子さまや、女性皇族方がどのようなお召し物でお出ましになるのか、今から注目している。