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まるで夏フェス 本当に暑かった一般参賀

 天皇陛下は、5回目と6回目のお言葉に「暑い中、来ていただいたことに感謝いたします」と付け加えられ、労いのお気持ちを伝えられた。私は最後の2回に足を運んだのだが、本当に暑い一日だった。この日、東京都心の気温は24.8度まで上昇し、脱水症状などで120人以上の参賀者が手当てを受けたという。頭や首にタオルをかけている人も多かった。雅子さまの表情にも、少しだけお疲れの様子が見て取れた。

©文藝春秋

 今年の1月2日に行われた平成最後の新年一般参賀と比べて、参賀に訪れる人々の年齢層がずいぶん若くなったのでは、という印象を受けた。

 そして、まず両陛下がベランダへ出てこられると、スマホを掲げてお姿を撮影しようとする人が目立ったように思う。参賀者の中には、部活帰りを思わせるようなセーラー服姿の女子生徒数名や、黒地にピンク色で「佳子さま」と書かれたうちわを掲げている男性の姿もあった。指笛を吹いた人もいて、夏フェスのような雰囲気と錯覚してしまう瞬間もあった。

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眞子さまと佳子さま ©文藝春秋

 雷が鳴り、次第に天候が崩れそうな雲行きとなって、最終の6回目は10分前倒しの14時50分から始まった。この時は、両陛下と秋篠宮ご夫妻、眞子さま、佳子さまがお出ましになった。はっと気がついたのは、紀子さまが他の方よりも一歩前に立たれているように見えたことだ。そのために紀子さまがお召しになっていた、光沢感のある淡いイエローがかったアイボリーのドレスが一層目立っているように感じられた。眞子さまはベージュ、佳子さまはピンクという若々しい色を選ばれていてとても素敵だったと思う。

天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、眞子さま、佳子さま