テレビ朝日コメンテーターの玉川徹氏はテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で丸山氏の発言について、「戦争しないってのは日本の国是なんです。憲法を変える変えないじゃなくて、戦争をしないと決めた国なんですよ。それを『戦争という手段しかないんじゃないですか』というような発言をする人間は国会議員の資格はないと思います」と語った(東スポWeb 5月14日)。
また、丸山氏の発言と憲法改正で自衛隊を明記しようとする考え方との関連性について、「国の支配層と言われる人の中に、外交問題の解決の手段として戦争という選択肢を持っておきたいという意向がずっとある」「日本の外交問題で軍事力の裏付けがないから外交がやりにくいんだと考えている人がいる」と指摘。憲法改正を進める日本維新の会についても「そういう考えを持っている政党かと思わざるを得ない」と述べた。
丸山穂高 日本維新の会・衆院議員
「一般論として話を聞いたつもりだったが、私自身がそう考えていると誤解を与えてしまうような状況だった」
NHK NEWS WEB 5月14日
13日に行われた謝罪会見での言葉より。丸山氏は「一般論として話を聞いたつもりだったが」と述べたが、彼の周囲では北方領土を戦争で奪い返すような話が一般論として語られているのかもしれない。
さっそくロシア側からの反発も
また、「私の発言で国益を損ねかねない状況になれば、真意ではない」とも述べたが、さっそくロシア側の反発を招いている。ロシア上院のコサチョフ国際問題委員長は13日、「日ロ関係の流れの中で最もひどい(発言だ)」と丸山氏を批判。「そのような挑発的な発言ができるのは、存在する問題の解決を望まない人々だ」と語った(共同通信 5月14日)。
菅義偉官房長官は「日ロ交渉に影響を与えるとは考えていない」「一議員の発言であり、政府としてロシア側に説明する考えはない」と語っているが(NHK NEWS WEB 5月14日)、衆議院沖縄北方特別委員を務めている丸山氏の発言が、はたして本当に影響はないと言い切れるだろうか?