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“殺人事件のコント”を作って校長室に呼び出された

―― 「3デシリットル」が飯尾さんのギャグの原点なんですね。

飯尾 僕が住んでいたところは転勤族が多い地域だったんで、小学校で歓迎会とかお別れ会がたくさんあったんですよ。そういう時に、友だちとコントめいたことをやり始めて、先生からはまったく意味わかんないとか言われたりして(笑)。

 一度「ロン麻雀殺人事件」っていうのを作ったんですけど、校長室に呼び出されて「あれは何をやっているんだ」「人を殺したら良くないよ」って(笑)。「ローン!」って言った瞬間、みんなで1人の首締めるっていう。それをゲラゲラ笑ってて。そいつの死に方がまた面白かったんですよ。

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―― どういう発想でそのコントができたんですか?

飯尾 おじいちゃんが雀荘をやっている時期があって。そこに2回ぐらい行ったんです。そのときに「ローン」とか「ポーン」とか「チー」とか言っている、その語感。それでゲラゲラ笑ってたんです。とにかく語感が好きでしたね。

 

―― テレビドラマは好きでしたか?

飯尾 好きでしたね~。当時、小学校が月曜と火曜は6時間授業で長かったから特に苦手で、そのストレスをテレビを見て解消してた。だから暗くて悲しいようなドラマは全然見なくて、『探偵物語』、『西遊記』とか『熱中時代』、あとは『男女7人』シリーズとか、明るいエンタメドラマが好きでした。

―― 好きなアイドルはどうでしょう。

飯尾 うちの両親が映画『男はつらいよ』が好きだったんですよ。毎回、マドンナが出てくるじゃないですか。みんなが松田聖子さんとかに夢中になっているときに、僕は子供っぽいなあなんて思いながら、そっちにひかれてましたね。桃井かおりさん、竹下景子さんとか高橋恵子さんみたいな女優さんのほうが好きでした。