SNSがそのままニュースになる。その筆頭はなんといってもトランプ米大統領だろう。

 まずこちらの記事。

「トランプおもてなし 安倍首相の誤算」

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「夏の参院選までの封印の“密約” KYツイッターで暴露」(東京スポーツ5月28日付)

 何かと言えば、

《トランプ米大統領は26日、日米貿易交渉の妥結について、参院選後に持ち越す意向をツイッターで示し、「多く(の成果)は7月の選挙後に待つ。大きな数字を期待している!」と投稿した。》(朝日新聞5月27日)

 ああ、トランプが言っちゃった! 思わずツイートしてしまいました。

 せっかく相撲見物させたり炉端焼き食わせたりして日本の文化を紹介したのに、「阿吽の呼吸」「腹芸」という日本の伝統はトランプには通じなかった。

東京・六本木の炉端焼き店で夕食を共にしたトランプ米大統領 ©JMPA

 相撲の警備をあれだけ厳重にやるならトランプのツイッターにも「警備」のお願いは必要だったのではないか。今回のおもてなしの反省点である。

 そういえば「日本の安倍首相が私にノーベル平和賞を授与するよう推薦してくれた」とトランプがわざわざ会見で喋ったこともあった。あのときも安倍首相は困惑したはず。

「首相官邸」公式アカウントは「ひらがなです」と丁寧に反論

 では、こういった“困った言説”にはどうすればいいのか?

 先日、ツイッターの「首相官邸」公式アカウントが注目を集めた。

 4月30日に行われた「退位礼正殿の儀」での安倍首相の国民代表の辞に関して「漢字の読み間違いなどは、ありません」など、5つのツイートを投稿したのだ。

 首相が「願って已みません」を「願っていません」と読み間違えたのでは、というネットでの話題に「ひらがなです」と丁寧に反論、否定したのだ。

 ということはそろそろ首相官邸アカウントが「トランプ大統領のツイートなどは、ありません」と否定するのではないか?

 私はワクワクして待っていた。しかし、今のところツイートせず。

安倍首相とトランプ大統領 ©JMPA

 国内の言説なら軽く否定するのは得意だが相手がトランプであれば何も言えない。首相官邸もイライラしたであろう一件でした。

©JMPA