昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/05/31

2019年元旦は『ボヘミアン・ラプソディ』だったが……

 2018年12月31日『こんな夜更けにバナナかよ』

 2019年1月1日『ボヘミアン・ラプソディ』

 だったのである。

 首相はそうとう『こんな夜更けにバナナかよ』をお気に召したのか、もしくは選挙前だからか、出演俳優を食事に招いて華やかな話題を今回提供したのである。「首相動静」だけ読んでもニュースは繋がっていることがわかる。

©iStock.com

石破派外しの会食で「うなずきもできなくて、シュンとしちゃった」

 さて、上記は楽しい食事会だが毎日新聞は「もう一つの食事会」について先週振り返っていた。

「自民党・石破茂さんインタビュー 『冷や飯』の味を語る」(毎日新聞WEB 5月24日)

 まず、「イヤな話を聞いた。」という記者の書き出しがあった。

《それは2月6日夜、安倍首相の公邸で、石破派を除く党内6派閥の事務総長が集まり、首相を交えて食事会を開いた時のこと。石破派外しの場で、首相から厳しい「石破批判」が飛び出したらしい。》

 あー、そんな食事会のニュースもあったなぁ。

 次の「出席者に近い関係者」のくだりから一気に読ませた。

《出席者に近い関係者が声を潜める。「『あいつは除名だ』というニュアンスのことまで言ったらしい。あまりの激しさに、居合わせたみんなが、もう笑うこともできないし、うなずきもできなくて、シュンとしちゃった、と」》

 この話に《何だか露骨。総裁選で争った相手だし、首相の政治手法も批判してきた石破氏である。首相もいい気持ちはしないのは分かる。それでも「敵」をも包み込むのがリーダーだろう。器が小さい、いや、大人げない。》と思わず率直な感想を書いた記者。

 石破氏はそのあと「冷や飯」具合について語っているのだが、「食事会」と「冷や飯」の組み合わせがうまい記事だった。

石破茂氏 ©文藝春秋

 それにしても『こんな夜更けにバナナかよ』食事会の3か月前に「こんな石破は除名だよ」食事会がおこなわれていたとは!

 これも新聞読み比べの妙味です。ごちそうさまでした。

芸人式新聞の読み方 (幻冬舎文庫)

プチ 鹿島

幻冬舎

2019年4月10日 発売

芸人式新聞の読み方』 が文庫になりました。ジャーナリスト青木理氏との「全国紙・地方紙実名ぶっちゃけ対談」などを文庫特典として収録!

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー