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「グランスタ」が冒険者の前に立ちはだかる

 新幹線中央乗換口を右に折れると、下りのエスカレーターを降りる。さほど目立たないけれど、ここが「グランスタ」の入口だった。まるで巨大な龍のごとく、冒険者の前に凶暴な牙を立てて立ちはだかる関門であることを、このときの私は知らない。

 降りるとまず「Drip Mania」というコーヒースタンドが目に入った。サンド類があるのではと思ったら、案の定、プチBOXサンド3種を確認。(合計20種)

コーヒースタンドだからといって油断してはいけない

 振り返ると、BURDIGALA EXPRESSの存在に気づいた。店内で焼成も行う本格的パン屋ゆえにたくさんの種類のパンが棲息している。メロンパンをアレンジした東京駅限定のおみやげ「東京パヴェ」だけで全10種。そのほか、パイや焼き菓子などを注意深く除外し、サンド、ハード系、菓子パン、惣菜パン含め計59種と数え終わってへとへととなる。(合計79種)

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 銀の鈴周辺はおみやげ屋が取り巻いている。すべて目視し、ラスクがないことに安堵して通り過ぎようとすると、DEAN&DELUCAが目に入った。さすが高級食材店、千円以上するローストビーフサンド(1100円)、ハムがミルフィーユ状に幾重にも重なっている、3種のハムのサンドイッチ(1200円)を目撃。パン欲がうずき、思わず捕獲。計33種。(合計112種)

ビーフがはみだしているローストビーフサンドイッチ
ハムが重なっている3種のハムのサンドイッチ

 八重洲地下中央口まできたところで「RISO CANOVIETTA」というリゾット専門店を発見。メニュー看板に「パン」という文字を発見して思わず近寄ったが、パンチェッタのリゾットだった(パンではなく豚肉)。

こんなところにパンがあるわけが……と安心してはいけない

 引き返して再びBURDIGALA EXPRESS前を通り過ぎると、浅草今半や築地寿司清など老舗和食の店が軒を連ねる一角がある。こんなところにパンがあるわけが……と安心してはいけない。パンおたくの目が、築地の玉子焼き屋松露の卵サンドを見逃すはずがないのだ。分厚いダシ巻きたまごを食パンにはさんだ、昨今のタマゴサンドブームの先駆けとなった逸品。(合計113種)

ダシ巻き玉子をはさんだ松露サンド

 洋風総菜店RF1の店先で3種の野菜たっぷり系サンドを確認。日本のベーグルの草分けにして最大勢力、ベーグル&ベーグルで29種を確認。(合計145種)

 そして、東京駅のパンといえばカツサンド。カツサンドといえばまい泉。ここで16種を発見。ヒレかつとたまごのポケットサンドが東京駅限定商品。銀の鈴をかたどった焼き印を押した丸い食パンでサンド。おなじみのヒレかつと卵焼きをあわせているのが、うなたま感覚。(合計161種)

 
まい泉のヒレかつとたまごのポケットサンド

 丸の内口のほうへ向かって坂を下ると、ブランジェ浅野屋。パンの町・軽井沢に本拠を持つ本格ベーカリーだけに47種ものパンが存在。「TOKYO」の焼き印が入った黒糖あんぱんが東京駅限定のようだ。つぶあんに黒糖のフレーバーが合わさって和菓子感覚。(合計208種)

軽井沢に本拠地があるブランジェ浅野屋

 丸の内地下中央口改札の前の一角、おみやげを売る洋菓子店など多数の店が集まっているので、一店舗ずつチェック。ダロワイヨは洋菓子店ながら22種ものパンを販売。東京駅限定は1080円もする高級食パン、パン ド ミ エクセル。円筒形の形がユニーク、ミルキーなフレーバー。さらにその向かい、ジャム屋さんサンクゼールにもよく見ると、ラスクが6種類。(合計236種)

 一角を出ると、コンビニNEWDAYSが出現。ここにはさきほどホーム上のキオスクで確認した17以外にさらに24のPanest系袋パン、サンドイッチが売られていた。NEWDAYS系は、のちに発見する東京駅最大のNEWDAYS八重洲南口でのヤマザキの袋パンや万世の万かつサンドも含め41種類に及んだ。(合計260種)