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2019/06/04

(3)iPhoneの苦手な「赤色」を鮮明に、美味しく撮れる

 iPhoneも最近機種ともなるとカメラは十分に高性能ですが、iPhoneのカメラは伝統的に、赤色にピントが合いにくい傾向があります。特に薄暗い室内ではその傾向が顕著で、それゆえ照明を落とし気味にした飲食店で皿に乗った「赤身肉」を撮ると、ピントを合わせたつもりが合っていないことがしばしばです。しかしこうした場合でも、Pixel 3/3aであれば、肉の質感も含めてきちんと描写されます。

某有名店の赤身肉。写真をここまで縮小してしまうと、横に並べたところで違いはあまり分かりません。絵作りについては、コントラストがはっきりしたPixel 3/3aと、全体的に明るいiPhoneと、方向性がかなり異なっていることが分かります
上記画像のアップ。照度の低い環境では赤色がぼけがちな傾向にあるiPhoneと異なり、Pixel 3/3aは細部までピントが合っています。ちなみにiPhone SEは奇跡的にピントが合っていますが、同じカットを20枚近く撮っても、この1枚が得られないこともしばしばです

 最後に、公正を期すために、Pixel 3/3aがやや苦手とする例も紹介しておきましょう。それは野菜など緑色の食べ物で、コントラストがかなり強くなり、実物に比べるとかなり硬質な絵作りになることです。これに関しては、iPhone XS Maxくらいの柔らかさが現物により近く、美味しそうに見える印象です。もちろんあとからの加工は可能なのですが、そうした傾向があることを知っておけば、よりよい写真を撮るのに役立つでしょう。

アスパラガスの質感およびディティールがもっともよく出ているのはiPhone XS Maxで、Pixel 3/3aはくっきりとしたコントラストが、やや裏目に出ている印象です。このアスパラガスに限らず、緑色の被写体では、Pixel 3/3aはこの傾向があるようです

結論:Pixel 3aのカメラ性能はPixel 3と相違なし!

 以上のように、Pixel 3/3aでは、また照明が不足している環境でも、それを感じさせない写真を撮ることができます。夜景モードのように、色を全体的に「盛った」写真は、多少のわざとらしさはありますが、それをオフにして撮影しても、iPhoneに比べると全体的にピントがしっかりと合った写真が得られます。撮影の設定を毎回変えることなく、オートで撮って最良の結果を得たい人にとっては、この上ないスマホと言えるでしょう。

 

 また今回の写真の例は、複数枚を撮った中からコンディションがよい1枚をピックアップしているため違いが伝わりにくいのですが、Pixel 3/3aの特徴として、手ブレやピントのボケといった失敗がとにかく少ないことが挙げられます。他のスマホのカメラでしょっちゅう撮影ミスをしている人、またミスをカバーするために同じカットを何枚も撮るのが習慣になっている人は、Pixel 3/3aはもってこいの製品と言えます。実際に使うとカルチャーショックを受けること請け合いです。

 最後になりましたが、「Pixel 3とPixel 3aとでカメラ性能に違いはあるか」という点については、少なくとも今回のような撮影のシチュエーションであれば、それを感じることはまったくなく、また色味を始めとした絵作りにも違いは感じません。AIを使ったPixel 3のカメラに以前から興味はあったものの、価格が高くて手が出なかった……という人にとって、今回のPixel 3aは、絶好の製品であることに間違いはなさそうです。

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