「夜景モード」でお勧めするカメラシーン
また同じ夜景でも、信号や建物の明かりがある風景では、なにげない街角の様子が、イルミネーションと見紛うばかりの色とりどりの光景へと早変わりし、そのあまりの鮮明さに驚かされます。まるで撮影後に加工を施したような絵作りは好みが分かれるところですが、夜景モードをオフにして撮影すれば、この写真におけるiPhone XS Maxとほぼ同様の、明るさは控えめながらその場のリアルな雰囲気を再現した写真が得られます。
夜景を撮る時にもうひとつおすすめなのは雲です。Pixel 3および3aでは、ほんのわずかな光源さえあれば、夜空もしっかりと描写できます。単に明るくなるだけではなく、空本来の青さまで加えられており、とても夜中とは思えないほどです。こちらの写真についても、その時間帯ならではのリアルな雰囲気を切り取りたい場合は、夜景モードをオフにして撮影すれば、iPhone XS Maxに近い写真を撮ることができます。
(2)Pixel 3/3aの抜群の機能を実感できる「手ブレ補正」
これまで半年ほどPixel 3でさまざまな写真を撮影してきて、個人的に満足度が高かったのが水族館における撮影です。水槽内を高速で動き回る魚をスマホで撮ると、そのほとんどが手ブレしてしまうことも珍しくありませんが、10~20枚撮って全滅も珍しくないiPhoneと違い、Pixel 3/3aでは数枚程度撮れば、手ブレのない、きちんとピントが合った写真を得られます。今回の写真にあるハリセンボンのように、水槽内をちょこまかと動き回る魚や小生物は特におすすめです。
こちらは別の魚(クマノミ)を撮影した例ですが、ここで注目してほしいのは、複数のクマノミがきちんと静止した状態で写っていることです。前述のハリセンボンのように1匹だけを撮る場合、泳ぐ方向にスマホを動かしながらシャッターを切れば、静止状態で撮るのはそう難しくありません。つまり撮り方でカバーできるのですが、この写真のように異なる方向に泳ぐ2匹以上の魚すべてが静止した状態で撮るには、どうしてもスマホのカメラ側の性能が求められます。そうした意味でこの写真は、Pixel 3/3aのカメラの性能の高さを表したものだと言えます。