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片方が会社員でもう一方が専業主婦・主夫の場合

 まずは、一方が厚生年金で、一方が被扶養者などで国民年金の夫婦というパターンを見ていきましょう。このケースで、65歳からの夫婦2人で標準的な年金額は、月額22万1504円です(H31年度金額 厚生労働省)。夫が会社員で、平均的な報酬(賞与含む月額換算)が42.8万円で40年間就業したケースです。

 この場合、65歳から90歳までの年金の総額が約6645万円になります。先ほどの生活費の総額から引くと、不足額が1267万円になります。こちらの不足額を老後の資金として貯蓄などで貯める必要があるということになります。

自営業者の夫婦の場合

 自営業者で国民年金と国民年金の夫婦のケースはどうでしょうか。

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©文藝春秋

 65歳からの標準的な年金額は1人当たり月額6万5008円。2人分で13万16円になります。この数字をもとに計算すると、65歳から90歳までの年金の総額は約3900万円となります。

 これを生活費から引くと、不足額は約4012万円。会社員と比べ、多くの貯金が必要になることが分かります。

 自営業者の場合、元気な限り長く働く方も多いので、70歳まで働くケースも見てみましょう。この場合、年金総額は変わらず3900万円、生活費は70歳から90歳までの20年間で約6329万円になります。これから差し引くと、不足額が約2429万円となります。