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「若者から受信料を徴収する戦略の一環ではないでしょうか」

 ゲンダイ師匠が何を言っているのかといえば、5月3日に放送されたドラマ「ミストレス~女たちの秘密~」(金曜夜10時~)のこと。

 大政絢と篠田麻里子の「約40秒のキスシーン」があったことを書き、記事では放送ジャーナリストの小田桐誠氏がこう指摘する。

「大政さんと篠田さんのキスシーンは若者から受信料を徴収する戦略の一環ではないでしょうか。」

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 考えすぎて馬鹿になっちゃった感ある。

 失礼。

大政絢 ©文藝春秋

 しかし大政絢と篠田麻里子のキスシーンが百歩譲って「NHKの戦略」だったとしても、その対象は若者ではなくオヤジではないだろうか。「NHKの戦略に見事にはまりました」と興奮漂うこのコメントを見てそう思った。

 夕方に発行されるタブロイド紙は朝刊一般紙と同じ解説をしても誰も読まない。切り口で勝負するしかない。この「大政絢と篠田麻里子ラブシーン有料化」解説はたしかに目を引いた。

NHK元専務理事の返り咲きは「首相官邸の意向」?

 さて、そんなNHKだが4月のある記事が話題になった。元専務理事・板野裕爾氏の復帰。

「NHK、板野氏返り咲きを正式発表 関係者『首相官邸の意向』」(毎日新聞電子版4月9日)

《複数のNHK関係者は、政権に太いパイプを持つとされる板野氏の復帰は「首相官邸の意向」と明かし、NHKと政権との距離を危惧する声が上がっている。》

安倍晋三首相 ©JMPA

 この記事の何がすごいって「首相官邸の意向」とハッキリ書かれていることだ。日々「おぼろげに見えてくる」のが読み比べの醍醐味だけど、「首相官邸の意向」と“答え”があっさり書いてあるので野次馬の仕様がない。