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「博多駅から日本観光をスタートする外国人が増えています」

「ホームですと、朝と夕方のラッシュが勝負所。ただ、そこは経験豊富な駅員がしっかり対応してくれる。お客さまも通勤通学の方が多いので慣れていらっしゃる方が多い。むしろ、みどりの窓口が気になりますね。窓口は思ってもいない時間帯に急に混んでくるようなこともありますし」

 博多駅はとりわけ外国人観光客の利用が多い駅のひとつだ。福岡空港からは地下鉄に乗って約5分。午前10時ごろには主に東アジア各地からの国際線が到着するため、昼頃はこれから日本の観光をはじめようとする外国人たちがこぞって博多駅にやってくる、というわけだ。そうした状況に対応するため、博多駅ではみどりの窓口の中に“外国人専用窓口”を設け、迅速かつ丁寧な対応を心がけている。

2011年に開業した博多駅ビル(JR博多シティ)

「博多駅はずっと九州の玄関口ということでやってきていますが、最近では博多駅を皮切りに東の方に向かう方も増えています。そういうお客さまにとっては博多駅が日本の玄関口。私たちの接し方がいわばファーストインプレッションになるわけですから、おもてなしの気持ちは大事にしていますね。9月にはラグビーW杯もあるのでますます多くの方がお見えになると思いますし、せっかくなら列車に乗ってご旅行いただけるとうれしいなと」

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 もちろん“おもてなし”の対象は外国人観光客だけではない。日本人であっても、不慣れな利用者が訪れることが多いのは、ターミナル・博多の特徴。ほぼ終日、改札口やみどりの窓口周辺に駅員がいて、積極的に声かけをしてサポートする体制を整えている。

 

「もちろん私も声かけをさせていただくんですよ。自動券売機までご一緒してきっぷの買い方をご案内したり、必要に応じてお客さまをJR西日本さんの改札までお連れすることもあります。逆もあって、先日は向こうの駅長さんがこちらまでお客さまを連れてきてくださいました」