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青春18きっぷ 死ぬまでに乗りたいローカル線「五能線」の旅で何ができる?

2019/07/15

genre : ニュース, 社会,

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新幹線を使えば、東京から日帰りも可能

 終点・東能代駅に到着したのは16時19分。途中、深浦で2時間ほど待ち時間もあったが、弘前から6時間近い長旅であった。リンゴに岩木山、日本海の車窓を眺めて地元の高校生たちの賑やかな会話に青春を感じ、迫り来る白神山地に圧倒されつつ眠りに落ちて、と盛りだくさん。こういうローカル線、退屈になったら寝てしまえば放っておいても終点まで連れて行ってくれるので楽である。

 今回は普通列車に乗ったが、「リゾートしらかみ」は快速なので指定席券さえ買えば青春18きっぷでも乗ることができる。6時間の長旅ではあっても、実は今回の行程だと東京からの日帰りが可能。早朝の新幹線で新青森を目指し、五能線を乗り終えたら奥羽本線で秋田まで。そこから秋田新幹線に乗ったら、その日のうちに東京に戻ることができるのだ(「リゾートしらかみ」乗車でも日帰りができる)。

 弘前~東能代間の運賃は3020円。18きっぷは1日(1回)あたり2370円だから、充分元がとれる。それに、18きっぷというのは1人で5日使わなければいけないわけではなく、5人で同時に使うこともできる。1日だけ予定が合った友人たちと、ちょっと強行軍だけど五能線の旅。そんな贅沢な夏の過ごし方があっても、いいのかもしれない。

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写真=鼠入昌史

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