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新聞を読まない10代~30代が「自民支持」という麻生発言
次も注目。政府関係者の言葉。
《「首相は新聞を読まない層を重視している。SNSで自分でつかみ取った情報は『真実だ』と信じる傾向にある」と解説する。》
ここで思い出したのは麻生太郎氏の発言である。
「新聞読まない人は、全部自民党なんだ」(昨年6月24日・新潟県新発田市の講演)。
この前段で麻生氏は「自民支持が高いのは10~30代」として「一番新聞を読まない世代だ」と言っていた。
つまり麻生発言は自民党の総意だったことがわかる。それにしてもここまで新聞を敵視するとは、新聞には何か都合の悪いことが書いてあるのだろうか。
日経が一面で報じた「政権支持 20代は7割」
ではイメージ戦略だけではなく、自民党支持の若者の具体的理由はどんなものがあるのだろう。
日経新聞が一面で報じた「政権支持 20代は7割」(7月6日)を読むと、昨年秋の日経の調査で特に年代差が大きかった政策が外国人労働者問題だったという。「積極的に受け入れるべきだ」との回答は10~30代で4割と高かった。このほか、
《消費増税や働き方改革への賛成も若者層が多い。いずれも安倍政権が推進している政策だ。政権支持は現状維持でなく欧米の若者と同様、グローバル化や社会の変化に合わせた「改革イメージ」を重ねているのがみてとれる。》(日経・同)
若者にとって自民党は改革政党のイメージなのだという。でも政権への支持率が高いなら、なぜこの世代の投票率は低いのだろう?