2019年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。皇室部門の第3位は、こちら!(初公開日 2019年4月28日)。

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 秋篠宮家の次女・佳子さまは、自己主張をするきっぱりした女性だ。美貌とファッション性で話題になることが多いが、その点もぜひ注目していただきたい。

「お相手はいますか」という質問に答えられ

 2019年3月22日、国際基督教大学(ICU)を卒業するにあたっても、佳子さまの芯の強さがうかがえるご発言があった。

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「相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」

 記者会見ではなく、あらかじめ出された宮内記者会からの質問への文書回答だった。「お相手はいますか」という質問に佳子さまは、こう答えられたのだ。

ICUをご卒業された佳子さま ©JMPA

佳子さまの個性が際立ったお言葉

 その文書には、姉の眞子さまと小室圭さんとについて「一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」という答えもあった。メディアは主にそちらを話題にしていたが、きっぱりした現代女性としての佳子さまに注目していた身としては、そちらより「お相手」についての回答に感動した。

 念のため書いておくと、「お相手」とはつまり「結婚を意識するような相手」または「交際相手」のことだ。私なりに翻訳するなら、「その手の質問には未来永劫、答えません」と言ったのだ。

 こうした佳子さまの個性が際だったお言葉は、今回だけではない。

 2014年12月、成人にあたっての記者会見で「母は、週刊誌などでは様々な取り上げ方をされているようですが、娘の私から見ると、非常に優しく前向きで明るい人だと感じることが多くございます」と語られた。ちょうどメディアの矛先が、皇太子妃雅子さまから秋篠宮妃紀子さまに移りつつある頃だった。「ご両親はどんな性格か」という質問だったからもっと無難なことを言っても良かったのに、メディアに異を唱えられたのだ。

2014年12月、成年を迎えるにあたっての記者会見にて 宮内庁提供

 24歳の佳子さまは「公開するプライバシー」に線引きをしたのだと思う。

 宮内記者会からは「結婚の時期」「理想の男性像」も尋ねられた。前者への答えは「遅過ぎずできれば良いと考えております」。後者については「以前もお答えしていますが、一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております」。素っ気なさに「答えるのは、ここまで」という意志が感じられる。