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“事故物件”に住んで6年 芸人・松原タニシが語る「非通知の電話に出ると子供の声で……」

“事故物件”に住んで6年 芸人・松原タニシが語る「非通知の電話に出ると子供の声で……」

後輩は車に轢かれ、バーのママは気絶、担当編集者には謎のメッセージが

2019/08/14
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「このおじさん誰?」

 漫画家兼ライターの村田らむさんは、僕の体験談である「2軒目の事故物件で謎の『ゴボゴボ』言うだけの留守番電話」の話を漫画に描いてくれた。そのネーム作業の時、見たことのない電話番号から着信が入った。「誰だろう?」と思いつつ電話に出ると、「ゴボゴボゴボ……」と電話の向こう側から聞こえてきたという。

なぜか鏡がペンキで塗られている、2軒目の事故物件の浴室

 漫画家の宮本ぐみさんには、このらむさんの体験を話した上で、同じく2軒目の話を別の漫画で描いてもらうことになったのだが、深夜ネーム作業の時、今度は非通知で着信があり、さすがに電話は取らなかったという。

 また、ある出版社の編集者は、僕との打ち合わせが終わってからすぐに非通知で着信があり、電話に出ると子供の声で「やめて……」と言われたという。

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同じく2軒目の浴室。「ゴボゴボ」の留守番電話が入ってきた物件だ。住人はここで殺された

 さらに、別の出版社の編集者は、自身がお風呂に入って上がってきたら携帯にいろんな知り合いから「このおじさん誰?」とメッセージが入っていた。どういうことかというと、僕が参考資料として送ったある人物の写真を、知らず知らずのうちに自分の知り合いにランダムに転送していたそうで、その返事が同時にきたということだ。

 そして、いよいよ事故物件も伝染が始まる。