昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

夏に読みたい「怖い話」

“事故物件”に住んで6年 芸人・松原タニシが語る「非通知の電話に出ると子供の声で……」

後輩は車に轢かれ、バーのママは気絶、担当編集者には謎のメッセージが

2019/08/14

飛び降り自殺、孤独死、そして……

 漫画家の奥香織さんは、松原タニシを題材にした漫画を連載し始めてから、自宅マンションで飛び降り自殺を目撃する。

 僕の単行本の担当編集者は、ある日帰宅すると、マンションの廊下に鼻をつくような異臭が立ち込めていることに気づく。次の日には下の階の住人が孤独死していることが発覚した。

 そしてこの夏、事故物件のドキュメンタリー番組のロケを終えた僕は自宅に帰ると、入口に停まっているトラックと、廊下に立ち込める異臭に違和感を感じる。臭いの原因を探すと、自分が住んでいる真上の部屋で、全身白の防護服らしき恰好をした人たちがゴミ屋敷のような部屋を掃除して、荷物を運んでいた。おそらく、人が亡くなったのだろう。

真上の部屋も事故物件になってしまった現在入居中の事故物件。この部屋では50代男性が首を吊って亡くなっている

 ここに羅列した話は全てただの事実である。

 もちろんこれらの事象が事故物件と関わったから起きているという確証はない。ただの偶然と片付けてしまえばそれまでだ。ただし、これらは全て、僕が事故物件に住むようになってからの6年間で起きた偶然である。

 

INFORMATION

「事故物件住みます芸人」松原タニシ書き下ろし単行本2作目! 

〈昨年、事故物件に5年間住んだ体験をまとめた単行本『事故物件怪談 恐い間取り』を書かせてもらいましたが、今年は事故物件から飛び出して、心霊スポットや事件現場、処刑場跡、奇妙な伝承の残る神社など、約2年間で200箇所以上の「異界」を巡った旅の記録を書きました〉

異界探訪記 恐い旅

松原 タニシ

二見書房

2019年7月22日 発売

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー