昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「偉くなるごとに、能力だけではなく人間性を強く問われる」という真理

お前らほんと何してんだよと思うような事件が多発していますが

2019/08/15

 吉本興業の「号泣会見」を披露した社長の岡本昭彦さんに対しては、いまだに岡本さん何してんだよという話が渦巻いております。問題会見から1か月近く経ったいまも「ただのダウンタウンの付き人(マネージャー)が偉くなっただけだろ」とか「マネジメントの何たるかも学ばずに、社員やタレントを恫喝して統制してきただけではいざというときに脆い」などの論評もありつつ、問題究明と処方箋に資するための第三者委員会に舞台が移っていきました。

 菅義偉官房長官がなぜか三浦瑠麗さんまで吉本興業の委員会に送り込んだという風評から、メディアでは早くも「笑ってはいけない第三者委員会でガースー黒光り第三者委員会」とまで揶揄される始末です。

 さらに政治の世界に目を転じれば、こちらはこちらでまだ35歳の若き議員である自由民主党の石崎徹さんが秘書をボコボコに殴ったとかで新潟県警が事情聴取し、騒動は最終局面に入りつつあります。赤ちゃんみたいなすべすべ肌の石崎さんがハードなプレイを日常的にする怪紳士だったとは思いもよりませんでした。いや、ほんと何してんだよ。

地元の新潟自民党県連からは厳しい分を求められている石崎徹衆議院議員 ©AFLO

 同様に、泥酔してロシアと戦争しますと言い放って維新を追われ、NHKから国民を守る党という本来あるべきところに合流していった議員の丸山穂高さんも、早くアルコール依存からうまく脱してほしいと思います。丸山さんも顔があかちゃんみたいにすべすべしていて、肌ツヤのいい人が問題を起こす当たり年なんですかね。ほんと、何してんだよ。

 また、先日飲食店女性に暴行を加えて逮捕された埼玉県幸手市長の渡辺邦夫さんも、広島の平和式典に出席する市長だったはずが、いまや容疑者と呼ばれて報じられるとか、お前らほんと何してんだよと思うような事件が多発しています。

政治家の何%かは不祥事予備軍

 令和の時代の政治家や経営者がアカンようになった、というよりは、政治家というストレスフルな立場が本人の精神をゆっくりと蝕み、その人の本性がどこかで爆発してしまったというのが正直なところかもしれません。主義主張の好き嫌いはあれ、丸山穂高さんも渡辺邦夫さんも決して駄目な人ではなかったはずです。

N国党に入党した丸山穂高衆院議員 ©AFLO

 政治家も、総理大臣から地方議員に至るまで何万人かいれば、確率の問題として常に何%かは不祥事予備軍であってもおかしくはありません。こんな人をなぜ政治家にしたのか、あるいはなぜ経営者でいられるのか、というのはある種の後講釈であって、ストレス耐性のない人がストレスいっぱいの職場に来たら精神が持たずに派手にやらかして、何してんだよという状況になるわけですね。