「壇上に上がった広瀬さんは『撮影しているときは、時間が過ぎるのが早いとは正直一度も思わなくて、長いなぁって思っていたんですけど、でも本当にずっと楽しかった!』と笑顔で語っていた。清々しい表情でしたよ。脚本家の大森寿美男さんに感謝の言葉を贈っていました」(出席した関係者)

 8月27日、都内ホテルの宴会場で連続テレビ小説「なつぞら」(NHK)の打ち上げ「撮影終了を祝う会」が行われた。2019年4月にスタートし、北海道と東京を舞台に女性アニメーターを描いた「なつぞら」は、放送開始から視聴率20%台を維持。8月20日に無事クランクアップを迎えた。この日はヒロイン・奥原なつ役を務めた広瀬すず(21)をはじめ、子役からベテランまで錚々たる俳優たちが勢揃いした。

 打ち上げは立食のビュッフェスタイルで、出演者たちが順々に壇上に上がり挨拶をしたという。最初に壇上に上がったのが広瀬だ。冒頭のように1年以上にわたった撮影を振り返った。

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広瀬は深夜までの打ち上げに備えてゆったりした姿だった ©文藝春秋

「広瀬さんには主演女優としての風格が漂っていました。『こんなに幸せな現場はあるんだろうかと思いました。今はここでは言葉にできない気持ちです。これがきっと自分の糧になると思うので、また皆さんどこかでご一緒できるように、精進していきます。皆さん本当にお疲れ様でした。15カ月間、お世話になりました。ゆっくり休んでください!』と最後まで皆を気遣っていて、大きな拍手に包まれていました」(同前)

マダムも感極まり、雪次郎が司会で登場

 今作は朝ドラ100作目ということもあり、松嶋菜々子(45・「ひまわり」1996年)や山口智子(54・「純ちゃんの応援歌」1988年)、小林綾子(47・「おしん」1983年)ら歴代の名ヒロインたちが脇役として集結した。川村屋のオーナー“マダム”役を演じた比嘉愛未(33)も、“朝ドラチルドレン”だ。

「比嘉さんは壇上で挨拶し、『私は12年前に朝ドラ「どんど晴れ」の主演に抜擢され、芸能界デビューしました。今の自分があるのは朝ドラのおかげで、なにか恩返しができたらなと思ってきました。でも(今回も)逆に助けていただきました』と感極まった様子で話していました。広瀬さんに対しても『すずちゃんの笑顔には、みんなを癒すパワーがあると思います』と語っていて、いい雰囲気の撮影だったんだなと思いました」(同前)

 2時間に及んだ打ち上げは別の都内ホテルの宴会場へと場所を移し、2次会へ突入。2次会では和菓子店「雪月」の“小畑雪次郎役”を務めた山田裕貴(28)が司会進行役を担当し、役柄さながらのテンションとジョークで会場を盛り上げたという。