誕生から10年目 『テトリス』の販売記録を抜いた
誕生から10年目を迎えた今年、販売本数は1億7600万本を達成した。
世界でいちばん売れたゲームに認定されている『テトリス』の販売記録が2014年の時点で累計1億7000万本。
『Minecraft』は現在も半年で2000万本以上を販売しているため、すでに『テトリス』の販売本数を抜いているとみて間違いないだろう。
リリース後、数年で数百万本を売上げ、大企業が買収し、すでにメジャータイトル以上に世間が認知しているゲームのため見落とされがちだが、もともと『Minecraft』の出発点は、ひとりのゲームプログラマーが作ったインディーゲームだ。
マルクスは大富豪となり、このゲームの成功は多くのフリーランスの作家に希望を与え、現在の市場の活性化につながっていく。
Nintendo Switchでは、ハードが発売された2カ月後の2017年5月に『Minecraft : Nintendo Switch Edition』のダウンロード販売を開始。
お笑いコンビのよゐこが出演する任天堂公式のオンライン番組『よゐこのマイクラでサバイバル生活』がきっかけとなり、ハードの特性上、これまで『Minecraft』にふれてこなかった小中学生を中心に、新たにライト層のファンを獲得することに成功する。
Nintendo Switchのダウンロードランキングでは常に上位をキープ。その人気はいまだ衰えず2019年上半期のパッケージソフトダウンロードランキングでも並みいる任天堂の人気タイトルを抑えて、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』『マリオカート8 デラックス』に次ぐ、3位にランクインしている。
初期テストバージョンの登場から10年。『Minecraft』の驚異的な成功によって、インディーゲームに対する業界内での認識も変わった。
任天堂も2016年からインディーゲームの開発者向け窓口を設けている。Nintendo Switch用ゲームの開発に必要になる開発機は、5万円程の低価格で購入できるため参入が容易になった。
Nintendo Switchのソフトをダウンロード販売するニンテンドーeショップでは、インディーゲームをカテゴリー分けせず、メジャータイトルと並列に扱うことで、ライト層が抵抗なくインディーゲームに触れられるように配慮がなされている。
2018年5月からはNintendo Switch向けの新作インディーゲームを任天堂の担当者が紹介する公式オンライン番組『インディーワールド』の配信もスタートした。
携帯できて場所を選ばずプレイできるNintendo Switchと、手軽に遊べるインディーゲームは親和性が高く、すでに多くのヒット作が生まれている。
後編では、Nintendo Switchで遊べる注目のインディーゲームを紹介する。
◆Minecraft
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