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河野太郎「外務大臣」の一連の“強気”はどう考えれば?
これは「週刊文春」9月5日号の「日韓『外交破壊』の悪夢」と併せて読むとわかりやすい。抜粋する。
《対韓輸出に関する議論は官邸と経産省主導で行われ、外務省は完全に蚊帳の外だった。》
文春の記事には「外務省関係者」のコメントもあった。
「ある外務官僚は輸出規制に踏み切ったことを『令和の盧溝橋事件だ』と、日中戦争の発端となった事件になぞらえていた。当時日本は外交の道を切り捨て、軍部が独走、泥沼の戦争へと突き進んでしまった。今の日韓対立も出口が見えません」
さて、ここまで読んで「あれ?」と思った方はいないだろうか。
読売や文春が書くように官邸が外務省と距離を置くなら、河野太郎「外務大臣」の一連の“強気”はどう考えればよいのだろう。
たとえば夕刊フジは次のように書いている。
《河野太郎外相は、韓国に決然とした姿勢を貫いているが、時に感情的な言動が見られることを、官邸内に問題視する声がある。》(9月1日)
まさか、外務大臣が官邸に気に入られたくて頑張りすぎちゃったのか……。
内閣改造予想では外相交代説も早々に出た。しかし今週の日曜に「防衛相 河野氏を検討」と産経新聞の一面に。
ここでは韓国への対応に対し《首相は毅然とした対応を評価している》という。なんだ、よかったじゃないですか外務大臣!