この度は、第1期“書く将棋”新人王戦へのご応募、誠にありがとうございました。実に49名から計56本もの熱の込められた原稿が届きました。“推し”の棋士への愛、“観る将”ならではの視点、個人的な思い出や知られざるデータ分析など、さまざまな切り口から“書く将棋”の可能性を感じさせるものばかりでした。
編集部で厳正に審査をした結果、8作品が「最終候補作」として残りました。その上で、3名の審査委員(遠山雄亮六段、松本渚さん、君島俊介さん)と編集部がそれぞれ推薦する入選作(賞金2万円)が決定しました。
入選4作品の発表!
【遠山雄亮賞】「どんな世界にも光のあたらない部分がある――将棋大会運営者から見た奨励会員」(宮田聖子さん)
推薦のコメント「棋士を目指す子供たちにはそれぞれに人生があります。原稿を拝読して教えてきた子供たちのことが脳裏によぎりグッときました。筆者にはこれまで温かい目で見つめてきた子供たちの人生を今後も伝えてほしいと強く思いました」
【松本渚賞】「とあるWEB将の一日『お風呂入る時間、ありますか?』」(尾上与一さん)
推薦のコメント「観る将の生態標本として博物館に飾りたい。それほどに WEBで楽しむ 『観る将棋ファン』の1日を鮮やかに且つ愉快に描いていると感じました。思わず『フフフ』と笑ってしまうような、まるで自分のことを書かれているかのような錯覚に陥るほどの描写力、そして将棋界への愛の深さに感動しました」
【観戦記者賞】「記録に載らない、心に残る記録 ~順位戦王手されずに4連勝~」(tmksStyleさん)
推薦のコメント「将棋にはさまざまな楽しみ方があります。私にとってその一つは、データを調べたり整理したりする中で、思いがけないことに気づいて一人で盛り上がることです。そうした楽しみをtmksStyleさんの作品は、面白く伝えていると思います」
【文春将棋賞】「将棋とお笑いに見るアナロジー」(大崎知仁さん)
推薦のコメント「編集者は、読者をいかに楽しませるかという点を何よりも大事にしています。大崎さんの原稿は、頭からオチまで、読者を面白がらせることだけを考えて構成されていました。将棋に詳しくない人まで引き込む、まさにプロの仕業です」
なお、惜しくも入選を逃した残りの最終候補は、以下の4名(到着順)による作品でした。
【最終候補】炭酸珈琲さん、BONYさん、ボス村松さん、尾上与一さん
また、あと一歩で最終候補に届かなかった予備選考通過作品は、以下の10名(到着順)による作品でした。
【あと一歩で賞】みっひーさん、津田和樹さん、沙耶さん、suguruさん、福将さん、森田ひろみさん、北野柳子さん、紙有沙さん、高久敏明さん、後藤理恵子さん
読者投票で「新人王」を決めよう!
なお、この4作品のうち、どれが「新人王」のグランプリ(最優秀賞)にふさわしいか、決めるのは読者のみなさんです。各記事の末尾には「歩兵(と金)ボタン」が付いています。記事を読んで「良かった!」と思ったら、ぜひボタンをクリックしてください。それが記事への投票になります。
10月6日(日)11:00まで投票が行われ、もっとも票数が多かった記事が、栄えある第1期“書く将棋”「新人王」(賞金5万円)に輝きます。なお、表彰式は10月6日の「観る将ナイト2019」にて行われる予定です。