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「相手が大きく見えた」 バスケ日本代表が口々に語った世界との「差」

2019/09/14

 Bリーグなら普通に決まるシュートが、なぜか入らないーー。バスケットボール日本代表が13年ぶりに経験したワールドカップ(W杯)はそんな舞台だった。

 フリオ・ラマスヘッドコーチが率いるチームはトルコ、チェコ、アメリカ、ニュージーランド、モンテネグロと対戦して0勝5敗。得失点差などの比較で32カ国中31位という厳しい結果に終わった。

 選手が口々に語っていたのがフィジカルの差、そしてディフェンスの「圧」だ。今回の代表は登録12名の平均が199センチと、身長に限ればあのアメリカとも互角だった。しかしチームは相手のコンタクトで消耗し、激しく煽ってくるチャージにパスやシュートの精度を狂わされていた。

田中大貴(アルバルク東京) ©AFLO

選手が打ち明けた「圧」の正体

 田中大貴(アルバルク東京)は言う。

「アジアで戦ってきた相手とはディフェンスの質が違います。だから普段自分たちがやっているプレーを出せない。動けるビッグマンがヨーロッパにはいて、自分をマークする選手もサイズがある。パスも相手の手に引っかかったりして、アメリカ戦は特にそれを感じました」

「圧」とは何なのか? 田中はこう打ち明けてくれた。

「漫画みたいな話をしますけれど、相手が大きく見えます。自分のメンタルなのか、プレッシャーを感じていたからなのか分からないですけれど、近くで見てみるとそうなんです。もちろん手が長いし、身体も大きいし、当たったときの強さも今まで感じたことのないものですけど……。実際にやって感じた部分です」