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インスタにマンガをアップする作法

劔 インスタって「トンマナ」が大事らしいんです。フォロワーを増やすセオリーがあって、それは「トーン」と「マナー」なんですって。「トーン」というのは、ぱっと見たときにトーンが揃っているという意味で、人気のあるインスタは写真に一貫したトーンがあると。ケイタさんは全部マンガだからトーンが揃っていて見栄えがいいですけど、僕みたいにバラバラなインスタは全然よくないんです。

ケイタイモ 俺も最初は「マンガを描き始める前にやってたインスタの流れを急に変えたくない」という小さいプライドがあったんだよ。でも思い切ってマンガを載せてみたら、全然ウケが違ったから「あのときの小さなプライドは一体なんだったんだろう?」と。

劔 僕も、ケイタさんがマンガを始めて、インスタのフォロワーがバンバン増えていく様子を見てました。勢いあるときは、1本投稿するだけで100人くらい増えてませんでした?

©文藝春秋

ケイタイモ そうね。インスタに宣伝っぽいことをどこまで載せるかも悩ましいよね。あと、ハッシュタグを考えたほうがいいとマネージャーに言われたんだけど、それも変なプライドがあって、「#育児」ってつけるのは嫌だってかなり抵抗してたんだよ。でも、あるとき大阪のライブで「マンガから入って見にきました」というお客さんがいて、びっくりしちゃって。すぐマネージャーに電話して「マンガ見てライブに来てくれた人がいたぞ!」って(笑)。

劔 ちゃんとマネージャーさんと二人三脚でやっているんですね。

ケイタイモ 始めてみると音楽よりもマンガのほうが、訴求力があるとわかって。音楽ってお金かけて作って「聴いてください」と送ってもなかなか聴いてもらえないけど、インスタのマンガは逆に向こうから「見てるよ」と言ってもらえるんだよね。

『高校生のブルース』の予告編を自腹で作る

劔 僕の場合は音楽の収入が本当に少ないので、ほとんどの収入が原稿ですもん。ケイタさん、インスタのマンガに音をつけちゃえばいいんじゃないですか?

ケイタイモ 「family affair」っていう『家も頑張れお父ちゃん!』のテーマ曲を作って、配信はしてるんだけどね。

WUJA BIN BIN 「family affair」

劔 あ、それで思い出した! 『高校生のブルース』ってマンガを出したとき、宣伝をどうする? と編集さんと話していて、僕が「このマンガが実写映画化されたという架空の予告編があったら面白いんじゃない?」と口走ってしまって。そしたら「作ってください」となって、自腹で作ったんですよ。今もYOUTUBEで見られますけど、見ます?

 


ケイタイモ この高校生役やってるの、つるちゃん?

劔 僕です。学生服着て、海でベース弾かされて。こんな高校生いないですけど、もっとすごい高校生が出てくるんですよ。杉作J太郎さんなんですけどね。50歳の高校生(笑)。

ケイタイモ でもこれ、甘酸っぱいな。本編も見たい。

劔 こんな映像まで作ったけど、本は売れなかった(笑)。とはいえ、ケイタさんも本の広告動画作ってYOUTUBEで流したほうがいいんじゃないですか? 杉作さん呼んできて実写で作るより間違いないですよ。