文春オンライン

雅子さまオンオフ着回しの“国民感覚” 1カ月に3つの地方公務を果たされた「1泊2日」メソッドとは

2019/10/05

genre : ニュース, 社会

note

ラグビー日本代表の勝利に「素晴らしいことですね」

 この日の夜、ご宿泊先の水戸市内のホテルで国体の役員懇談会が行われ、両陛下は関係者らと懇談された。雅子さまも出席されて、襟のデザインがモダンなアイボリーのジャケットが目を引いた。ラグビーの日本代表がアイルランドに勝利したという知らせを受けて、陛下は「素晴らしいことですね」と話されたという。「アナウンスされたラグビーワールドカップにおける日本チームの勝利もうれしい知らせでした」という感想も発表された。

国体開会式後の役員懇談会に出席された天皇皇后両陛下 ©共同通信社

 2日目、両陛下は卓球競技を観戦された。雅子さまはグレーのパンツスーツをお召しになり、スポーティな印象。ウミウ捕獲場や森林総合研究所林木育種センターを視察された後、帰路につかれた。

1泊2日、1県のみの地方ご訪問

 この9月、両陛下は秋田県、新潟県、茨城県へと1カ月で3つの地方公務を果たされた。いずれも、1泊2日の日程で1県のみを訪れられている。上皇ご夫妻の場合は2泊3日以上の日程が多く、被災地お見舞いなどのため、他県へ足を運ばれることもあった。

ADVERTISEMENT

2019年6月、愛知県ご訪問 ©JMPA

 1泊2日のご日程は、雅子さまのご体調への配慮が大きな理由だと思われる。両陛下は、訪れた場所で出会う人々とできるだけじっくり交流するスタイルを考えられているのではないだろうか。例えば茨城県ご訪問の初日、JR勝田駅に到着された両陛下が、集まった多くの人々の前に姿を見せられたのは予定よりも5分早かったという。沿道の人波は途切れることがなく、ゆっくりと走行する車両から、両陛下は歓迎に応えられていたようだ。