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「なぜ女子校の運動会は『学年対抗』形式が多い?」 半減した女子校の存在意義を再考する

 会社でコピー機が故障したとき。共学校出身の女性は近くの男性を呼ぶ。女子校出身の女性は手を真っ黒にして自分で直そうとする。そんな表現がある。それがそのまま真実だとは思わないが、女子校出身者は「よくいえばなんでも自分でやろうとする、悪くいえばひとに甘えるのが苦手」ということのたとえ話である。

 体育祭の準備をするにしても文化祭の準備をするにしても、女子校では何から何まで女手だけでやらなければならない。重いものを持ってくれたり、高所作業をお任せできたり、大工仕事を手際よくこなしてくれたりする男子はいない。ぜんぶ自分たちでやる。

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「寝グセのまま学校に来ても恥ずかしくない?」

「大学のサークルの買い出しで、缶や瓶などの重い荷物を男子が運んでくれて、女子はスナック菓子を持ってくれればいいよと言われることがとても新鮮だった」と女子校出身者の多くが証言する。

 男子に頼るという意識が少なく、むしろ「男子がいないから楽でいい」は、どこの女子校にも共通する生徒たちの意見だ。「教室の中ではお行儀が悪い! 男子がいればもう少しおしとやかにしてくれるかもしれない」と多くの女子校教員が苦笑いする。「寝グセをつけたまま学校に来ても恥ずかしくない」とあっけらかんと言ってのける生徒もいるという。

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 拙著『新・女子校という選択』および『新・男子校という選択』の取材を進めるなかで、私はあることに気がついた。一般的な学校の運動会では学年をまたぐ縦割りのチーム編成となることが多いが、女子校では、学年単位のチーム編成で運動会を行う場合が少なくないのだ。高校3年生チームと中学1年生チームが戦ったりする。少なくとも男子校では聞いたことがない。