当時の紀宮さまや、愛子さま、眞子さま、佳子さまは女性皇族のなかでも「内親王」と呼ばれる特別なお立場だ。「女王」と呼ばれる承子さまや三笠宮家の彬子さま、瑶子さまより重い立場である。現行の皇室典範では天皇からみて直系で2親等以内の女性皇族が内親王と呼ばれるが、明治中期までは天皇の子であっても宣下(せんげ)を受けなければ内親王と称することが許されなかった。
2012年に旧民主党の野田政権下で女性宮家創設問題の論点整理が行われた際には、女性宮家創設案と、結婚して皇籍を離れても新たな称号を使うなどして皇室活動を続ける2案を併記したうえで、いずれの場合も「内親王」に限定するとされた。それだけ内親王は、重いお立場なのだ。
「紀宮さまの公務に対する真摯なご姿勢を忘れてはならない」
「女王である彬子さまは英オックスフォード大学大学院博士課程を修了して、女性皇族として初めて博士号を取得されました。一方で中近東文化センターの総裁など6つの団体で総裁や名誉総裁を務められ、立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員など多くの研究職にも就かれています。
しかし、佳子さまは総裁や名誉総裁などにも一切就かれていません。紀宮さまはご結婚が決まり、一般の結納に当たる納采の儀が行われた際、ご公務に長年にわたり熱心に励んでこられたことから、内親王の納采の儀では初めて三権の長のあいさつを受けられています。皇室をお支えする私たち職員のなかには、いまでも紀宮さまの公務に対する真摯なご姿勢を忘れてはならないと考えているものも大勢います。『内親王のご公務』という一点において、佳子さまは紀宮さまとはあまりにも対照的なのです」(同前)
小室さんとの関係に引きずられ続けていることで、内親王としてのご自覚という視点から眞子さまに対する国民の目線は厳しさを増しているようにも感じるが、佳子さまの内親王としての資質も、ここにきて問われ始めている。秋篠宮ご夫妻の教育方針にも厳しい声が出ているのは必然だろう。いまの秋篠宮家は、袋小路に迷い込んでしまっているかのようである。