ちなみに、スコットランド代表のタウンゼンドHCには、早くもファンを中心に退任論が吹き荒れている。
「タウンゼンドは退任だ。日本が先に進んだことは、良いことだと思っている。彼らは圧倒的に強いチームだった。我々は最低だった」(スコッツマン紙に掲載されたラグビーファンのコメント)
南アフリカが警戒する3人の日本人選手
さて、日本は10月20日の日曜日、ベスト4進出をかけて南アフリカと対戦する。スコットランド戦を受けて、南ア現地では日本チームを警戒する報道が相次いでいる。なかでもスポーツメディア「sport24」は、日本ラグビーを次のように分析している。
「スコットランドを下した日本は、戦術的なボール捌きに加え、その正確な攻撃を武器に南ア戦に挑む。スコットランドに対する電撃的勝利は偶然ではない」
「ジョセフ氏率いる日本チームは、度肝を抜くようなスピード選手と、強固でディフェンス力の高い経験豊富な選手が揃っている」
なかでも、警戒すべき選手として挙げられていたのは、次の3人だ。
「田村は、日本が行った素晴らしいプレイの全てに絡んでいた。抑え込むことが不可能な堀江も、フォワード攻撃で威力を発揮していた。また、稲垣による2つ目のトライは、彼が今後一生、ラグビークラブで無料で食事できる権利を与えられてもおかしくないものだった」
「今の日本チームは数億光年も先に進んでいる」
南アフリカ戦というと、思い出されるのは2015年に大金星を挙げた「ブライトンの奇跡」、そして今年のW杯直前、9月6日に行われた親善試合(日本は7-41で敗れた)の2つだろう。だが、快進撃を続ける今の日本代表にとって、この2試合はもう参考にならないのかもしれない。
「南アは埼玉の親善試合において、41対7で日本に勝利を収めているが、首都の東京で対峙することになる『日本チーム』は全く別物だと考えた方が良い」(英テレグラフ紙)
「2015年に南アの奇跡を起こしたのは遥か昔のこと。今の日本チームは数億光年も先に進んでいる」(英インディペンデント紙)
「日本はもはや、奇跡を必要としないチームである」(アイリッシュタイムズ紙)
日本のベスト4進出はなるか。日本だけでなく、世界中のラグビーファンがその行方に注目している。