1ページ目から読む
5/5ページ目
「共生社会を実現することを目指している」はずの東京五輪
そもそも、国がつくった五輪の「ユニバーサルデザイン2020行動計画」を読むと「共生社会を実現することを目指している」と書いてある。障害のある人もない人と同じように能力を生かすことができる社会というものだが、共生というなら国籍の違いがあっても認め合う社会だ。なら、挑発と思われてしまう行為は避けるのが賢明に思えてきた。
最後にこちらの提案を紹介しておきたい。
《昨今の世界を眺めると、政治家からは「分断」をあおる言説が目立つ。だからこそ、来夏は人種、宗教、性別、性的指向、障害の有無などの多様性を受け入れ、他者と認め合う機会になればと思う。日本の観客が地元勢だけでなく、外国勢の好プレーにも喝采を送れば、「国別対抗」の色彩を帯びがちな祭典に新風を吹きこめる。》(7月24日・朝日「<視点>世界と未来 変えるには」)
上記は今回のラグビーW杯日本大会で成功していることではないか。「おもてなし」という言葉が重みを帯びてきた。クリステルさんのパートナーの言葉もいつか重さが出てくるのだろうか(最後に余計なこと言いました)。
というわけで二分した「旭日旗持ち込み」読み比べ。皆さんはどう考えますか。様々な考えが知れる「社説」は面白いです。