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東京五輪への「旭日旗持ち込み」問題 新聞社説が“賛否両論”真っ二つに分かれた理由

あなたはどの社説の考えに近い?

2019/10/18

 新聞は「同じ風景を見ていても見え方が異なる」から面白い。

 最近だと東京五輪への「旭日旗持ち込み」社説がきれいに分かれた。韓国政府が国際オリンピック委員会(IOC)に、会場での旭日旗の使用を禁止するよう要請する一方、日本政府は容認する考えを表明した件。

 盛り上がるラグビーW杯からの来年の五輪を考えるうえであらためて読み比べしたい。あなたはどの社説の考えに近いだろうか?

10月13日、ラグビーW杯日本対スコットランド戦 ©JMPA

読売は「日本社会でもなじみが深い」

 まず「読売」。「韓国人客の減少 反日感情の広がりを懸念する」(9月22日)。

《旭日旗は、旧日本軍が使用し、現在は自衛隊旗や自衛艦旗として用いられている。大漁旗など、日本社会でもなじみが深い。

 韓国は「日本の侵略による苦痛を想起させる」と主張する。歴史問題の蒸し返しを図っているのではないか。文政権は、こうした姿勢が日韓両国民の相手国に対する感情を悪化させ、民間交流を萎縮させることを認識すべきだ。》

文在寅大統領 ©AP/AFLO

「大漁旗など、日本社会でもなじみが深い」は政府の説明と同じ。文在寅政権の姿勢が日韓双方の感情を悪化させている、と考えていることがわかる。

 さらに激しかったのは「産経」。

【主張】「韓国の難癖 旭日旗批判を突っぱねよ」(8月31日)

 社説のタイトルに「難癖」という言葉が! 冒頭を読んでみる。

《九州を襲った豪雨は猛威をふるい、佐賀県では孤立した病院へは自衛隊のボートが物資を運び、職員らを脱出させた。船尾には自衛艦旗が立てられていた。旭日旗である。救助を待つ人々には、さぞ心強く映ったはずだ。》

 ここまでかなりアツい。